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ゲーテ「ファウスト」を読んでみた❶

🌹「法律や制度というものは、
 永遠の病気のように遺伝して、
 ずるずるべったり親から子、子から孫への伝えられ、
 国から国へとおもむろに移り動いて行く。
 その間には、正は邪となり、善は悪となる」
   〜ゲーテ「ファウスト(一)」新潮文庫147ページメフィストフェレスの台詞から抜粋

 ゲーテ「ファウスト」、ひとまず(一)を読み終えました。

 戯曲を読むのは、数年前、ゴーゴリの「検察官」を読んで以来。

 (二)まで読み終えたらちゃんとした感想を書いてみようと思うのですが、とにかく、難しさと面白さが交錯する物語でした。

 戯曲なので、会話だけが延々と続くわけだけれど、その辺はさすがゲーテの作品なので、小説のように本文がなくてもそのシーンがありありと目に浮かんできます。

 全ての学問を極め尽くした挙句、結局、「人間は何一つ知ることはできぬ」ことだけがわかり、絶望に打ちひしがれていたファウストの元に、悪魔メフィストフェレスがやってくる。

 メフィストフェレスは、人間には見ること感じることのできないあらゆる快楽を与える代わりに、死後、魂を貰いたいと、ファウストに契約を迫る。その契約を受け入れたファウストだったが、、、、、、

 さて、この物語でより悪魔的なのは、メフィストフェレスじゃなくって、ファウストなんじゃなかろうか?と首を傾げてしまう(一)でした。

 人間の欲望には際限がなく、、果たして、ファウストの行き着く先に何があるのか?続きが気になります。

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