見出し画像

【終了済】Kindle本セールのビジネス書が大豊作なので良書をまとめる

※注意:本noteは過去のKindle本セールの際にセール対象の良書をまとめたもので、既にセールは終了していますが、良書の紹介の趣旨でnoteを残しています。
Kindleセールの対象ビジネス書が今年一番かもしれない大豊作だったので、目に付いたセール対象の良書を取り急ぎ雑な解説付きでまとめました。

ビジョナリーカンパニーZERO

ビジョナリーカンパニーシリーズの最新刊。シリーズの総まとめ的に使える。
なお、他の各ビジョナリーカンパニーシリーズ(下記)も大半が別のセールの対象になっており安く買えるので、まだもっていない人はこの機会がお勧め。

プロダクトレッドグロース

旧来からのセールス主導の成長戦略ではない新しいプロダクト主導の成長戦略を具体的な事例を交えつつ明快に整理する。プロダクト主導ゴリ押しではなく、セールス主導の戦略が妥当な場面もしっかりと整理してくれているのも良い。プロダクト主導型ビジネスへの転換方法を詳細に説明するが、旧来型のセールス主導ビジネスでもパーツパーツで応用が効く。マーケター必携。

ファクトフルネス

人々はあまりにも思い込みや既に覆された過去の通説に基づいて物事を判断しがち。動きの速い現代社会では、常に最新の知見をアップデートすることが世界を正しく捉えるのに必須。

失敗の科学

失敗から学んできた航空業界と失敗をうまく学べない医療業界を対比しつつ、なぜ人は同じような失敗を延々と繰り返し、失敗から学べないのか・どうすれば失敗から学ぶことが出来るのかを解き明かす。昨今バズワード化している心理的安全性の議論に通ずる本。

なお、心理的安全性についてしっかり学びたい方は『恐れのない組織』や「心理的安全性のつくりかた』が良書なので読むと良い(前者は偶然、今こちらも別の半額セールの対象。後者は対象外)

多様性の科学

多様性の追求と業務等の成果の向上は二律背反ではないどころか、現代の複雑な問題の解決のためには多様性の追求こそが成果の向上に繋がることを様々な論拠から明快に説明する。昨今色々なシーンで多様性が持ち出されるが、これに懐疑的な人こそ読むと良い。
なお、多様な文化圏に属する人々を意思疎通の齟齬なくうまく統率しマネージする方法を学ぶには、以下の本がお勧め(こちらは今、別のセールで半額になっている。)

ライフシフト

人生100年時代に突入した現代の指針書として。MBAの授業で非常に良く参照される本。なお、下記の本は私はまだ読んでいないが、ライフシフトの続編的位置づけのようなので今回これも買った。

財務3表シリーズ

素人でもとっつきやすく実践的な会計本。周りのMBA留学中会計バックグラウンドが薄い日本人は結構この本で勉強したという人も多かった。

ストーリーとしての競争戦略

良い戦略にはストーリー(各構成要素の有意な繋がり)がある。何が戦略か・何が戦略ではないかに始まり、事業戦略と全社戦略の差異、事業戦略構築のための2パターン、そして戦略の各構成要素毎の繋がりの作り方までを、順に読んでいくと総ざらいできる。豊富かつ適切なたとえ話や具体例のおかげでイメージがつきやすい。読み始めから本論に入るまでは少し冗長感があるがそこを辛抱して読めば後は非常に勉強になる。
なお、この本にポジショニング戦略として出てくるポーターの競争戦略は以下のエッセンシャル版が分かり易くてお勧め(注意:こちらは割引対象外)。

ポーターの競争の戦略を使いこなすための23問

上記エッセンシャル版マイケルポーターの競争戦略、ストーリーとしての競争戦略と併せて読むと理解が凄く深まる。

良い戦略・悪い戦略

戦略本ならこちらも必携。

両利きの経営

HBS故クリステンセン教授が論じた『イノベーションのジレンマ』は破壊的イノベーションがいかにして既存業界を一変するかを解き明かしたが、既存業界側がそれをどう防御するかについては言及が薄かった。この本ではその防御策を提示。イノベーションのジレンマを読んだ方はぜひ。
なおイノベーションのジレンマは言わずと知れた必読と言ってよい良書(注:今回のセール対象ではない)。

コンサル1年目が学ぶこと

コンサル1年目というより若手社会人が学ぶべきスキル集なので若手社会人にお勧め。

VCの教科書

ベンチャーファイナンスをシリコンバレーのトップティアベンチャーキャピタリストが平易に解説。彼の授業を現地で実際に受けていたが人に教えるのがめちゃくちゃうまいと感じたし、この本もその授業に沿った分かり易い内容だった。
なお、国内のベンチャーファイナンスのテクニカルな点まで知りたい場合には以下も分かりやすくてお勧め(注:以下は今回のセール対象外)。

実践スタートアップファイナンス

スタートアップの資本政策についてここまでテクニカルかつ具体的に解説した本はない。ケースで取り上げられた各企業がどの段階でどういう資本政策を採用したか、また、その評価も詳述。税制適格要件を満たそうと意図したのに満たさないストックオプションに建付けてしまったなど、資本政策上の失敗も現実のケースから学べて興味深い。上場を目指すスタートアップ関係者にとっては、これら先人達の資本政策を参考に自社の資本政策を練ることが出来てとても良い。資本政策に携わるスタートアップ関係者やそれをサポートする会計税務法務等専門家必携。
なお、『実践スタートアップファイナンス』が難しく感じる場合には、以下が入門編として良書なので、以下を先に読むのがお勧め(注:以下は半額セール対象外)。

逆引きビジネス法務ハンドブック

ビジネス法務に携わる人はこれが手元にあると様々なビジネスの場面でクイックに法的イシューが網羅的に把握できて手痛いミスが減らせる。製品を値上げする場面や新規事業開発をする場面など、ビジネスの具体的な場面で問題になる法令が分かる。企業の法務担当者の道しるべとして。高額本なので半額のうちにどうぞ。

M&Aに従事する人は上記がお勧め。こちらも高額本なのでこの機会にどうぞ。

取締役の法律知識

VCからの派遣取締役や社外取締役等、取締役に就任する機会はどんどんと増えている。取締役に就任する人は事前に読んでおくべき必須法律知識。

個人情報保護法の知識

個人情報保護法はどんどんと複雑かつ適用対象が拡大しているのでビジネスパーソンはこういった薄い本の一読を勧める。

ゼロトゥワン

特に説明不要な有名本。将来起業したい人やスタートアップ業界に入りたい人はとりあえず買って読んでみる。※12/12追記:上記は50%ポイント還元ではなく単に割引対象なだけのようです。

爆速成長マネジメント

爆発的な速度で成長する企業が失速に陥りがちなマネジメント上のキーポイントを具体的に解説。スタートアップ関係者にお勧め。

ざっくり分かるファイナンス

ファイナンス全般についての良質な入門書。ファイナンス分野に初めて携わる人はさっと読めてお勧め。

MBAバリュエーション

ファイナンスの入門的知識がある人は次にこちら。古典的傑作。MBAのベーシックレベルのファイナンスの授業の内容をカバー。

バリュエーションの教科書

企業価値評価の分かり易い解説。MBAバリュエーションよりは少しレベルが高いので、同書を読んだ後に。MBAのファイナンスのコア授業と内容にそれほど遜色ない出来。

賢い人がなぜ決断を誤るのか?

人の意思決定は全くもって理性的ではない。意思決定に潜む潜む認知バイアスとその対処法について。

レンジ

現代社会では専門化よりも知識の多様化こそが役に立つ。

外資系コンサルのスライド作成術

スライド作成についての手っ取り早いHow to 本なので、若手社会人や普段スライドを作成しない人には即効性あり。そういう人にお勧め。

NFTの教科書

「NFTとは?」レベルからNFTを活用した事業、法務会計をも総なめできる良質なNFTの入門書。新刊なのに早くも安くしてくれていてありがたい。

NETFLIXの人事戦略

ネットフリックスの人事戦略のユニークさはMBAでも有名で、MBAの授業に同社の人事担当者が招聘されて講演したり様々な人に研究され賞賛されたりしている。

Who You Are

ハードシングス著者による企業文化の構築についての実践的な本。マネジメントの立場にある人にお勧め。

トレイルブレイザー

企業文化本なら上記もついでにどうぞ。

IDEA FACTORY

ビジネス等での新規アイデア出しのサポートに。

アフターデジタル3部作

UXって具体的には何?という方に。オンラインとオフラインを融合させたデジタル時代の新しい顧客体験などを豊富な具体例で解説。

いいなと思ったら応援しよう!

Hiroshi Watanabe
頂いたサポートは主にクラウドファンディング等で社会的意義のある活動支援に使わせていただこうと思います。ありがとうございます。