自分らしさで自分に勝てる人はいないから20240629

スポーツにおいて最も必要で、
人生において最も不必要なことは何でしょうか。

それは
「他人との比較」です。

本当に悩ましい話。
ある程度成功を収めたスポーツ選手が、
その後の人生において、
おそらく最も大きな障害になるであろう
最大の関門「他者との比較」。

マジで、大変。

勝ったことのあるアスリート、
ましてや日本代表やオリンピックに出る選手は、

競争に勝つことの喜びを
めちゃくちゃ大事にしていることが多い。
それを生きがいにしていた人が多い

誰よりも速い自分、
誰よりも強い自分、
誰よりも頑張っている自分、など。

とにかく人と比較して、
人よりも上回っている自分に自信を持ったり、
好きになったりする。

人との比較が大好きなことが多い。

でも。でも。

実際スポーツの世界でもそうなんだけど、
比較したところで何もわからない。

身長も体重も、骨格も筋繊維や遺伝も、
全部違う中で、
勝ったところで負けたところで
何が凄いのか、何が悪いのかまったくわからない。

わかるのは過去の自分より伸びたか、
落ちたか、それだけ。

第一線を引退してから、
もう何年も経つけど、
誰かに勝たなければいけない、
誰かに上回らなければならない、
みたいな強迫観念がつきまとって、
本当にきつかった。

「競争しない=逃げ」、みたいな感覚。
それが非常に嫌だった。

何より。

自分らしさで、自分に勝てる人はいない。
あなたらしさで、あなたに勝てる人はいない。

そんな言葉に出会ってから、
やっと、競争への強迫観念から逃れられた気がする。

中野紘志らしさで中野紘志に勝てる人はいないから。
より究極的な中野紘志になる。
それを目標に頑張れば良い。

日本一とか、
勝つとか負けるとかは、
その手段に過ぎない。
ひとつの物差しに過ぎない。

自分を高めること。
他人と比較しないこと。
スポーツでは最も必要って最初書いたけれど
スポーツでも一つの手段に過ぎないかもしれない。

勝利至上主義ではなく
勝利主義。

以上、参考になれば幸いです。

(良ければフォローお願いします!メンバーシップの加入もお待ちしています。)

ローイングマニュアルと中野の話|
https://note.com/hiroshi32

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?