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あこがれのフォークダンス

信じられないことだけど、ボクらは「フォークダンス」にあこがれていた。そこでは、オクラホマミキサ、九ちゃんのレッスダンス、マイムマイム、
そんなのがあったんだと思うけどな。

どうしてあこがれかといえば、そりゃもう、女の子と手をつなげられるから、それだけだった。
女の子の手って、ただの手なんだし、特別なものではないんだけど、
自分とは違う人の手を握るというのが特別なものになってたんだ。

たぶん、小学校でもそういう機会はあったと思う。
でも、そん時は、ギャーギャー言い訳して、イヤだとわめいたり、
横むいて手を握らなかったり、指だけ握って手を握ったことにしたり、
とんでもなく素直ではなかった。
まあ、そういうことができる年齢になってなかったんだろう。

この写真は、高校の卒業アルバムからだけど、この時の女の子たちは、
みんなおしゃれしてたんだと思う。このスカートはなんて言うんだろう。
素朴な感じのする、ストレートな感じ。別に特別なものではなくて、
それでも自分が素敵に見えるように工夫してたんじゃないかな。

男どもは、ジーパンにシャツ、あまり工夫はないけど、どんな服装にするかは彼らなりに悩んだと思う。

さて、オラは参加したんだったかな。
三年生の時は、素直な気持ちで参加したのかな。
二年の時は、少しひねくれてて、
「みんな楽しそうにしてるね」なんて、いじけたことを言いながら見てたのかな。
何をバカなことをしてたのか、素直な自分になればいいだけなのに、
どうせ女の子をスマートにエスコートするなんて、オラにはできっこないんだから、泥臭くやればよかったのに、やれてなかった。
やはり、心が素直になるには、普段からそういう仲間に恵まれていないと、心は素直になれないものなんだろう。

もう何十年もこういう世界から遠ざかっているけど、
いつか老人サークルでこういうのやってくれるかな。
それに参加するのか? たぶん、しないだろう。
それよりも静かに散歩してる方がいいな。

その時に思い切り楽しまなきゃ、時間は過ぎていくものなのさ。
大事に時間を過ごさなきゃいけない。
あたり前なんだけど、できてないな。

連休は終わった。
パレスチナも、ウクライナも大変だ。たぶん、ミャンマーも、
南シナ海も、大変なとこはいっぱいだ。
今やらなきゃいけないことを見つけて、
精一杯やっていきたい。
気持ちはいつもそうなんだ。
どれだけできてるかなんだ。