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日本人補習校のPTA役員・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第36話>

息子二人(トモとアッシュ)は月~金はイギリスの小学校に通っていますが、土曜日にはロンドンにある日本人補習校に通っています。(通学バスの様子を第13話で紹介)

アッシュが1年生に入学するのを機会に、補習校のPTA役員を引き受けることにしました。

補習校の新1年生の教室にて

毎月開催される特別行事は学校側が運営するので、特にPTA役員が表立って仕事をする必要はなく、学校側との定例会に時たま出席すれば良いだけなのですが、最近引き受けてくれる保護者の方が少ないとのこと。
全部で数名の役員なのですが、参加してみると、ほとんどが女性(生徒達の母親)であり、男性は私一人でした。補習校に来ている生徒は、ほとんど企業や公務員の駐在員の子供達だと思うのですが、父親は休みの日にまで仕事をしたくないのでしょうか?
(日本の小学校の事情を良く理解していませんが、日本でも同様の状況なのでしょうか?)
自分の仕事の都合で見知らぬ海外の地まで家族を呼び寄せているのだから、同じ環境にある子供達の面倒も少し見てあげた方が良いよね と思って今回役員を引き受けてみたのですが…

役員会で話を聞いてみると、毎年 新学年になるたびに募集しているのだけれど、希望者がいなくて苦労しているとのこと。
でも調べてみると、生徒の家庭へ配布する会報での募集案内は下記のようなものでした。
*****************
 (a) 役員を希望する
 (b) 希望しない
*****************

日頃、会社でイギリス人のスタッフや顧客と交渉している経験からすると、この選択肢だとちょっとむつかしいかなと感じました。役員を自ら率先して希望する人は滅多にいないでしょう。
でも、絶対拒否というほどのことはなく、ちょっとで良ければ子供たちの役に立ちたいと思っている親御さんも多いのではないか…

そこで、定例会で次の募集アンケート文面を提案しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 新年度のPTA役員募集 
  (a) 役員を是非やりたい。
  (b) 役員が不足している場合は、手助けしてもよい。
  (c) 事情があり、役員を務めることはできない
 皆さんの子供達のためによろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

会報と一緒にこの募集アンケートを配ったところ、ありがたいことに回答の中には (b)に〇印が結構ありました。これで、新年度役員がそろい、しかも 補欠者(Waiting List)の人までそろえることができました。

他の国の日本人補習校でも(もしからした日本の学校でも) 同様に役立つかもしれません。参考にしてみてください。

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