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車の運転・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第47話>

イギリス工場とフランス工場の両方の技術指導を担当しているため、頻繁に出張で往復します。当然、各々の国で車の運転をしなければなりません。

左側通行と右側通行

ご存じのように、車の通行は イギリスは日本と同じ左側通行、フランスを含め大陸側は右側通行。なお、欧州の人はオートマチック車は好みではないみたいで、マニュアルシフト車が多いです。空港で借りるレンタカーもマニュアル車です。
というわけで、私は出張の度にイギリスの右ハンドル車とフランスの左ハンドル車を両方乗りこなさないといけません。しかもマニュアルシフト車です。
つまり、
イギリスでは左側通行: 右側ハンドル、シフトレバー操作は左手
フランスでは右側通行: 左側ハンドル、シフトレバー操作は右手
でも、方向指示器は両方とも左手側。
頭が混乱しそう。
なお、ブレーキ、アクセル、クラッチの足の操作は同じです。

フランスで運転を始めた際に、慣れるまでに結構時間がかかりました。反対車線に入ったことも何回かあります。幸いなことに事故は起こしませんでしたが。

出張を繰り返しているうちに、だんだんと乗り換え運転にも慣れてきました。
イギリス工場⇔フランス工場の行き来をする場合、
・ロンドンの空港に着き 車に乗ったら10秒ほどイメージトレーニングをして 左側通行で運転。
・マルセイユ空港に着き 車に乗ったら10秒間ほどイメージトレーニングをして 頭を切り替えて 右側通行で運転。
二刀流の運転に、人間やればできるものだと自分でも感心しています。

ただ、日本に帰国した際に、ちょっと困ったことになりました。
方向指示器をずーと左手で操作しているため、日本では、交差点を曲がるたびにワイパーが動いてしまいます。

縦列駐車がむつかしい

車の運転でもう一つ苦労するのが、縦列駐車。
欧州の街中は車の数に対して駐車場の数が不足しており、道路の脇に路上駐車するのが一般的です。(もちろん駐車禁止の場所はあります)
皆さんとても上手に停めていて感心します。
中には 前後の余裕が20~30㎝くらいしかないスペースに、ぴったり駐車している車を見ることもあります。これはかなりの熟練が必要で、私はとてもできそうにありません。
知り合いは「練習、練習。バンパーは緩衝装置なんだから、多少ぶつけても大丈夫だよ。」と言いますが、真偽のほどは確かでありません。

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