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郵便ポストはなぜ赤色?・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第29話>

ロンドンの地下鉄

週末に時々家族でロンドンへ出かけ、地下鉄に乗ります。ロンドンの地下鉄は車両が結構狭い というか、天井が丸くカーブしており、窓際に立つと頭が天井にあたってしまいます。
ロンドンの地下鉄は1863年に開通しました(世界初です)。当時の切削技術では大きなトンネルは作れず、このサイズで地下鉄網を作ってしまっており、今さら広げられないため、(最近敷設した路線以外は)車両の断面はこのトンネルに合わせた形になっています。

ロンドン地下鉄(写真はWikipediaから引用)

なお、今年は日本の鉄道開通150周年とのことで、日本ではいろいろなセレモニーが行われていますね。
資料によると、明治5年(1872年)に新橋~横浜間で開業しましたが、明治政府は 鉄道発祥の国であるイギリスからシステムを導入して建設を行いました。
その後、東京に地下鉄ができたのは1915年。最初は郵便貨物用だったようです。

日本の自動車は左側走行

明治維新後、明治政府は鉄道に限らず、多くのシステムをイギリスに習って導入しています。
例えば、皆さんご存じのように自動車の通行は 日本はイギリスと同じ左側通行ですね。このおかげでイギリスに赴任した当初から日本と同じ感覚で自動車の運転ができています。交差点でのラウンドアバウトの通行にはコツが要り、妻は少々苦労しています(第15話で紹介しています)が、それでも特に支障なく 車を使って日頃の買い物に行っています。
私は、イギリス工場とフランス工場の二つの工場の生産技術の指導をしているため、時々フランス工場にも出張しますが、フランスでは車は右側通行になるのでとても大変です。
(イギリス・フランスでの車の運転の苦労については、いずれ詳しく書きたいと思います)

郵便ポスト

日本では郵便ポストの色は赤色ですね。イギリスでも同じ赤色なのでこれも違和感はありません。というか、日本がイギリスのポストの色を採用したのですが。
明治時代に最初に設置した郵便ポスト(郵便箱)は黒色だったのですが、もっと目立つ色が良いということで 郵便制度の発祥地であるイギリスと同じにしたようです。
ちなみに、フランスやドイツでは黄色、なんとなく馴染めません。

郵便ポスト (左から、日本、イギリス、フランス)

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