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村本大輔さん(2)

村本大輔さんのnoteを読んで、2月22日大阪中央公会堂で独演会があることを知って見に行きました。たくさんの人が来ていました。女性1人で来ている人も目立ちました。テレビでは言えないネタもあり、原発や在日や社会の課題を掘り下げ、皆が触れない話題でたくさん笑わせてくれました。

翌日、本屋で彼の本を購入しました。「おれは無関心なあなたを傷つけたい」って本。彼は本当にいろんなところに足を運んでいる。宮城や熊本などの被災地。戦争のことを考える沖縄や広島。更なる高みの笑いを目指しにニューヨークに。

今日BS放送で村本大輔さんの特集を行っていたので観ました。社会の課題を深刻に受け取るだけでなく、それこそ笑いで表現する必要性があること。日本のお笑いの世界では、誰も行わないことを彼は怒っています。社会の課題に抑圧される人々に笑いは痛みを和らげる力があることを彼は信じていました。

人の心の奥底へ優しさが沁み通る笑いには、同時に涙を流す感情も生まれます。それを過去チャップリンの映画で体験しました。今日村本大輔さんの笑いでも思わず涙が流れました。それは大好きなダウンタウンや明石家さんまさんでさえも生じないことです。

アメリカでは、政治や社会の課題をユーモアにして披露する劇場がたくさんあるらしい。大統領の前でも政治を鋭く抉る笑いを、コメディアンが表現できる機会もあるらしい。家族で食事の時間に政治のことが話題になるのが自然なことらしい。政治や社会の課題に触れることが億劫な私達日本人には馴染みない文化です。

村本大輔さんを嫌う人は多いですね。でも彼はそんなことは気にせず、具体的に行動しています。それも皆の関心か向かないマイノリティの方を目指して。沖縄の青い海より沖縄の基地に目を向けます。彼はアメリカのコメディアン、ジョージ・カーリンをリスペクトしています。

世の中に困っている人がたくさんいても自分ごとには感じず、見て見ぬふりをする私も含めた多くの日本人。愛の反対は無関心。

村本大輔さんのパワーの源は怒りとユーモアへの信頼と困っている人への愛だと感じます。

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