ホンダ太陽訪問

1泊2日で大分に行ってきた。

1日目は、ホンダ太陽さんを訪問。
1981年に本田技研工業の創設者である本田宗一郎が『ホンダも障害者の福祉工場を作らないかん!!』という一言から創設された。

この会社のメッセージは下記である。

この世に“障害者”という人種はいない。また、同じ人は一人もいない。人にはそれぞれ他にはない固有のすばらしい“持ち味”がある。
その違いを互いに認め合う中に、一人の人間としての自立が生まれる。
例え、心身に障害は負っても人生に障害はない。
“障害者”としてではなく「一人の人間」として社会に役立ち、普通に生きてゆくこれが私たちの基本理念「何より人間 ~夢・希望・笑顔~」です。
(ホンダ太陽ホームページより抜粋)


40年前に、この世界観が描かれたことは本当にすごいことだと思う。
D&I(ダイバーシティ&インクルージョI)の考え方が40年前の時点でここにあったわけである。

実際に訪問してみると、250名の従業員の皆さんは、個々に適して設計された機械やちょっとした道具を駆使して仕事をしていた。
足でPCのタイピングができるようにしたり、障がい者にとっては使いにくいマウスを、100円ショップの道具を使ったちょっとしたアイディアで使いやすくしていたり、まさに多様な働き方の工夫が凝らされていた。
以前訪問したオムロン太陽でも感銘を受けたが、またもや衝撃であった。

また、子供たちへのものづくり教室や福祉体験学習など、多くの分野で地域の人たちとの交流も持っているようだった。

車いすマラソンに出場している選手もいて、競技用の車いすは従業員のアイディアで自社開発していた。皆の力で作り上げられた数百万円もする競技用の車いすは、かっこよくて軽かった!!

この工場では、ホンダの二輪車、四輪車、パワープロダクツの各部品を作っている。また記念品や名刺の制作、船外機開発データ作成、四輪車開発データ作成などもやっていて非常に幅広い。皆さんがそれぞれの特徴を活かして仕事をされていた。

”人が合わせる”のではなく、”人に合わせる”…この発想を実践されているホンダ太陽のスタイルはカッコ良かった。改めて直に学ぶ大事さを教えられた。

2022年4月のイベントの時にお会いした人やと偶然再会し、自分を覚えてくださっていたり、元アスリートの方にもお会いできたり、皆さんとのふれあいも楽しい訪問となった。

ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?