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2022年、高校ラグビーについて

2022年がスタートして、1月も半分以上が過ぎた。

全国高校ラグビー大会は東海大学付属大阪仰星が優勝した。僕も花園で観戦することができたが、終始落ち着いた試合運びでの完勝だった。空いているスペースへのボール運びやゲームコントロールも上手で、高校生のレベルが年々高くなっている印象を受けた。

学生ならではの最後までひたむきなプレーにも感動させられた。対戦相手の國學院大學栃木は初の決勝戦。これまで続いた連戦や慣れない大舞台、未知の世界への挑戦だったと思う。良いレッスンになったのではないだろうか。トップレベルの高校生の成長は順調に見えた。

一方で、全国の高校へ目を向けると、高校からラグビーを始めてもらうには積極的な勧誘をする必要があるが、コロナ禍で、コンタクトスポーツであるラグビーは体験してもらう際に制限が多く、醍醐味を実感してもらいにくいという点がありとても苦労しているようだ。

子どもたちの人数が減っていることに加えて上記のような問題があり、チーム数は大幅に減ってきている。

地方予選へ、何校かの選手が集い合同チームを組んで出場するケースもかなりある。しかし現在、全国高校ラグビー大会への出場が認められているのは単独校のチームのみ。合同チームやクラブチームも同じように全国高校ラグビー大会への出場権を有していない。

個人的には、好きな学校に進学し、近くの高校と合同チームを組んで花園を目指す!ということも選択肢の一つになって欲しいと考えている。

「スポーツを止めるな」で一緒に活動している野澤さんは、1、2年生が主体になる大会(多くの場合新人戦)は、15人制の大会ではなくて、7人制にしてはどうか?という提案をされていた。そもそもの必要人数を減らして、参加できる母数を増やすという、根本的な変更も素晴らしいアイデアの一つではないかと感じた。

今回の高校ラグビー大会では、決勝戦の他にもう1試合、花園で観戦していた。

初日の桐生第一高校の試合だ。桐生第一高校ラグビー部とは1年間かけて、リーダーシップ教育に取り組んできた。部内のリーダー達と共に、どうチームを作るのか、リーダー自身はどうチームをリードしていくのか、そもそもチームにとって大事なことはなんだろうかということを話し合ってきた。(https://hiraku-japan.com/リーダーシップ教育桐生第一高校訪問/

選手の中でもとくにリーダー達は、試合でパフォーマンスをあげながらチームを引っ張るという、他ではなかなかできない経験をする。その中で色々なことに悩む。僕は彼らのサポートをしてきた。

紆余曲折はありながらも最後は、地方予選で勝ち切って、花園出場という成果を残した。ずっと右肩上がりで成長できた訳ではなく、大会で負けたり、コロナで合宿が無くなったりという困難もあったが、努力してチームを構築してきた。

その晴れ舞台に僕も同行できたことが最高だった。

花園での試合は残念ながら負けてしまったが、僕自身もとても良いものをもらった。桐生第一高校ラグビー部はすでに新チームが始動しているが、その目標は「昨年を超える」だ。

目標を掲げるだけでなく、その目的は何なのか?どういうスタイルで取り組むのか?

これからも一緒になって作っていきたいと考えている。


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