第2セメスターが始まり,早速結果が!! さわやかNo,20
1. 休み明けすぐの大会、準備はできてる?
7月の冬休みも終わり,8月頭から今年度の第2セメスターが始まりました。
冬休み中は,家族で旅行をしたり,家でBBQをしてゆっくり過ごすのがブラジルでは一般的。
そんな充電たっぷりの彼らに久しぶりに会うことができました。
しかし,休み明け一週間後には大会が予定されています。
半月全体で練習していないチーム。
休み明け,“今までやってきたことがすっぽり頭から抜けている”“休み中に肥えすぎて,動けない体になってたりはしていないだろうか?”と少し心配していました。
これまでの5ヶ月は,主に選手を動かす思考の芯の部分を中心に,選手には伝えてきました。
・誰がリーダーになってくれても構わない。各自,自らがチームを引っ張る気持ちで取り組むこと。
・先生の指示を受けてから行動するのではなく,自分たちで考え,工夫をしながら野球をすること。
・昨日の自分を超えられるように,日々目標を設定し,クリアできるように日々取り組むこと。
・仲間を見捨てないチームをつくること。
・道具を手入れすること。
・人が話している時は目を見て話を聞くこと。
・頑張った先にある感動体験をすること。等々
野球のプレーに関する指導ももちろんですが,私が一番伝えるべきだと思うのはこういうこと。
自分自身に勝つ。自分のチームに責任を持つ。仲間とともに支え合う。高みを目指すためには,どのように考えれば良いかを考えることができる。共に高め合う仲間と協力できる。自分に課した目標をやりきる。人の支えで好きなことができていることを知り,感謝の気持ちを持つことができる。
近い未来の喜びのためだけでなく,将来に繋がる教育を目指しています。
なので,毎日毎日しつこーく話をしてきました。
こうしたことが分かるようになれば,野球の方でも結果が出るのやと思うのやけど,そこは我慢。
選手の芽が出るのを待つのも1つの楽しみです。
しかし,保護者の中には「先生!勝ちましょう!」「次の大会は絶対勝ちましょうね!」とプレッシャーを掛けてくれる方もいますが,そこは子どものペースで。
いつか時がきた時に,存分に力を発揮できるような準備をしっかりさせてやれる環境を作りたいと日々思ってます。
2. 結果はいかに?予想を超えた!
そして,そんな想いのもと突っ走ってきた前半戦からの,新たな後半戦。
『前半で培ったチームの芯をしっかり持ちつつも,新たな挑戦をしていく後半にしよう!一緒に頑張ろな!ほなまた明日グランドで!』と,子どもたちとのグループトークにメッセージを入れて,後半開始への準備が完了!!
後半の練習初日から一週間しっかりと気持ちを作り,そして高め,いざ大会へ!!
...と思ったのですが,
まさかの冬休み明けに予定していた練習日全て雨で練習できず,ぶっつけ本番で大会に臨むことになってしまいました。
“うわ!!!こ〜わッ!!!半月練習してないのに,いきなり試合ってリスク高すぎるやん!!!怪我が恐いよケガが…。”
と,雨を憎み神に祈り,試合に臨みました。「ただでさえ人数おらんのやから,怪我だけはありませんように。」
交代のタイミング,体を慣らしながらのウォーミングアップ。こちらに来てから一番頭を使った大会になりました。
初日の二戦は両試合とも,大差をつけてのコールド勝ち。
2日目も今まで勝てなかったチームにサヨナラ勝ち。
終わってみれば,準優勝で大会を終えました。
不安をよそに,今まで成し得なかった好成績。
チーム成績だけでなく,これまで試合では目立った成績を残していなかった選手が,大会優秀選手に選ばれたり,個人賞をもらったり。
『やるやんかー!!!』と褒めると,ニターーっと嬉しそうな恥ずかしそうな顔で,ガッツポーズを返してくれました。
怪我をする選手もおらず,全員が良い結果を残すことができました。(休み中も各自練習しとったんかな!)
と,最高のスタートを切った後半戦。今回の結果が彼らをさらに押し上げてくれることだと思います。
この学年の子どもたちと一緒に野球ができるのも,あと3ヶ月弱。
突然芽が出る子どもの成長,チームの成長を忘れないよう,毎日の成長の記録をできる限りここに載せていきたいと思います!!!
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