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【書評?】君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい 住野よる著 双葉文庫

はじめに

これはあくまで書評?であり、書評の体をなしていないかもしれない。読書感想文だと思って読んでいただけるとありがたい。ここに書いてあることは、あくまで個人の感想であり、それ以上でもそれ以下でもない。

あらすじ

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。
(裏表紙より)

感想

超有名作だというのに、原作はおろか映画も、漫画化されたものも一切触れずに今日この日まで来ました。住野よるさんの作品も初読です。一言ではなかなか言い表せないけれど、瑞々しくて、痛々しくて、そして切ない物語でした。

正直、文体としては個人的には読みにくかったです。好みの文体ではなかったのですが、続きが気になるので最後まで読めました。物語がとてもいいのだと思います。

名前のない僕は日常のない彼女と出会い、そして、色んなものを得ていく過程はとても瑞々しく描かれていて、でもどこか痛々しくて切なくて、どうしようもなく胸を締め付けられました。

時間が経過するにつれ変化していく、僕と彼女の関係性にドキドキし、けれど変わらない関係性に安堵する。なんとも言えない不思議な体験でした。

そして迎える彼女の死。それは想定内でありながら想定外だった。それは作中の人物たちにとってもそうだと思う。共病文庫を読むシーンでは、思わず涙しました。

自分が僕ならどうしただろうか。どんな選択をするだろうかと思いながら読み進める、読書体験はとても楽しかったです。とても胸が痛くなったけれど。

終わりに

胸が締め付けられる物語でした。超有名作なので、原作、映画、漫画何れかで触れている人が多いかと思いますが、書評?してみました。まだ、読んだことがないという方はぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。



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