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(今さら聞けない?)マーケティングの定義とは?

ここ数日マーケティングとはなにかの定義を改めて考える機会がありましたが、様々な先生が多くの持論を投げかけていたり、立ち位置や時代背景によって変遷があったりして、これはきちんと示す必要を感じました。

マーケティングの定義

マーケティングの定義は様々な方々が様々言っていたりで、どれも文意がことなるためより複雑に考える人が多いのではないかと思います。例えば有名なのはピーター・ドラッカー先生で、

「マーケティングの役割は、販売の必要性をなくすことだ」

と仰っていて、これは理解できるような受け取り手次第で理解が変わりそうな表現です。「マーケティングの革新」でお馴染みセオドア・レピットは

「マーケティングと販売は、字義以上に大きく異なる。販売は売り手のニーズに、マーケティングは買い手のニーズに重点が置かれている」

と仰っていて、立場によって意味が異なると表現しています。

私が一番理解できているマーケティングの定義は、コトラー先生が「マーケティング・マネジメント」で示したこちらの図が最も腑に落ちています。

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フィリップ・コトラー「マーケティング・マネジメント」より/私が一部編集

要するに左側として捉えている企業と右側として捉えている企業、そしてマーケターがいるために、マーケティングそのもの定義や、スコープ範囲が企業や担当単位で認識が曖昧となってしまっているということ。
恥ずかしながら私自身も大学院入学前にマーケティングは左側と認識、そのためにプロポーサルドキュメントを書いて、上司や経営層に毎回突き返されるということが起きました。私は左側の視点で企画しているし、上司は右側の視点で評価をする、そりゃズレるに決まっていますよね。

マーケティングは総合格闘技

私の大学院時代の恩師の一人・金森努先生はクラス中にマーケティングの定義をそう仰っていました。マーケティングは生産や営業だけのものではない。顧客を取り巻く全社戦略であり、顧客のジョブを理解した上で、全社戦略として推し進めるべきもの。結局は総合格闘技だと理解するとわかりやすい。(ちなみに金森先生のこの本は本当にわかりやすくて、今も逆引きするマーケティングのバイブル)

戦う場を変えて技を磨いていきましょう

企業内のイントレプレナー、マーケターは自身のマーケティング企画が顧客のジョブを解決する社会的貢献度が高く、その上で企業の全社戦略とも整合するものであることを念頭に、オーナーシップを持って取り組んで頂きたい、そんなイントレプレナーを私は育成したいと思います。さあ、あなたの戦いの場はボクシングやプロレスではなく、K-1やPRIDEなのだから、技を磨きましょう。

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