もっとも稀少な資源は集中力/大人が勉強をしてて思うこと
佐藤ひろおです。会社を休んで三国志の研究をしています。
いま、木曜夜の漢文の予習が終わり(夕方に見直す予定)、木曜3限が始まるまで20分くらいあるので、noteを書いちゃいます。
ひとにとって、もっとも貴重な資源はなにか。貴重ということは、尊くて大切であるという意味です。往々にして、貴重なものは、稀少です。少ないものは、尊くて大切になりがちです。
キチョウとキショウという音も似てますけど、それは偶然っす。
日本社会のなぞのテーゼに、「学生は時間があるがカネがない、社会人は時間がないがカネがある」というのがあります。
ぼくは幸い、時間はあるし(24時間7曜日、働かなくていい)、カネもそこそこあるんです。これらの要件が満たされると、もっとも貴重で稀少な資源は、「意欲」ないしは「集中力」となります。
時間があり、カネがあっても、「意欲」や「集中力」がなければ、何もできない。というか、何もやりたくない。何も成し遂げられないと、あまり幸せじゃないです。自殺したほうが「話が早い」ってことに、なりかねない。早く結論を出せ、先に結論から示せって、よく習うじゃないですか(笑)
べつに、アクセク、なにかに取り組むことだけが、「意欲」「集中力」の持って行き方ではないです。みずから望んで決めて、休息や瞑想することも、りっぱな時間の使い方です。
ぼくは、瞑想に成功した試しがないんですが(数秒で飽きます。浅はかな人間であることに恥じます)、瞑想や休息こそが、「意欲」や「集中力」をもっとも必要とすることでしょう。
アラサー・アラフォーには、「年を取ったから、体力がなくなり、集中力がなくなった」みたいに言うひとがいますが、
心配しなくても、そういうひとは、10代のころとか、大学生だったハタチ前後も、体力ならいざ知らず、集中力はなかったと思います。
「あなた」はこれまで、流されていたから、自覚がなく、あたかも「集中したような気分」になっただけ。いま、集中力のなさを歎くならば、はじめて自己洞察が深まったということです。老化を哀しむよりは、むしろ喜んでいいことなんじゃないか??と思います。
人類史を振り返って&今週の相場状況
いきなり、大きい見取り図を示すんですけど、人間が狩猟採取をしていたとき、1日の労働時間は、1時間か2時間ていどだったそうです。
どこで読んだか忘れたし、具体的な数字は違うかも知れないし、ぼくがイニシエを見てきたわけじゃないので、知らんです。おそらく、研究者の説なども、思考実験の産物と思われます。物的な証拠に残る系のことではありませんから。
農業が始まって、人間は豊かになった、飢えなくなった、と言われます。いま、われわれが農耕する人類の子孫なので、農耕をポジティブなイメージで語りますけど、
農業によって、かえって労働時間が長くなり、労働が強化され、貧富の差(よく聞くわりには、謎の概念ですよね)が生まれたそうです。
思いっきりザツに議論すると、工場のラインにせよ、警備員にせよ、スーパーの店員さんにせよ、
昨今の伝染病時代に「エッセンシャル・ワーカー」と言われるひとは、労働の現場に貼りつき、長時間従事することに価値がある、という働き方をしています。貼りつく=美徳。
小中学校で、椅子に貼りつく=優等生、とも習ってきました。
ぼくは実際に、工業製品のお世話になっているし、スーパーや薬局には毎日買い物に行くので、感謝しかないのですが、当事者は、けっこう大変だと思います。「エッセンシャル・ワーカー」の働き方は、農業による労働の強化・長時間化の「子孫」と位置づけられるでしょう。
さて今週は、株価や為替がほとんど値動きがなくて、トレーダーの皆さんは、「退屈で死ぬ」と軒並み、禁断症状に苦しんでいます。
証券会社は、ノーコメントというわけにはいかず、この停滞状況にも理由をつけて、みんなのトレードを奨励する(あおって手数料を稼ぐ)必要があるので、「週の後半の重要な経済イベントを控えて、様子見ムードで」みたいな同じニュースを、10分ごとに配信してます。ご苦労なことです。
勝率の高いトレーダーたちは、
「いまこそ事務作業を片付けよう」「家族との時間を大切にしよう」「遊びの計画を立てよう」と、開き直っています。……と、SNSに書かずには居られない時点で、中毒性は推して知るべし、ですが、ともあれ、むりやり相場に貼りついてトレードすると、負けます。
これは、とっくに結論が出た真理です。ぼくも経験あります。
長い時間、しんどい労働をする=もうかる、ではない。
トレーダーの動きは、(社会にとっていいか悪いかは別として)狩猟採集民への先祖返りなんですよね。1日に1時間か2時間だけ働いて、生計を成り立たせて、あとはダラダラする。
むしろ、わずかなチャンス(獲物が飛び出してきた瞬間)に、最高のパフォーマンスが出せるように備えることが、「本業」であったりします。
トレーダーは、時間もカネもある。そして、かれらにとっての稀少資源もまた、「意欲」「集中力」なんですよね。
アラフォーにして、大学院の授業に出てくる、私と同じです。
……べつにこの記事は、
野性に帰れ、縄文人に回帰せよ、農耕を辞めよ、会社を辞めよ、トレードをしろ、と言いたいわけではありません(笑)
自分自身と、自分のまわりの人々(ネット経由を含む)を見ていると、「時間やカネが、稀少資源なんだ」というのは、見せかけに過ぎず、もしくはそれが稀少資源と感じるうちは、世俗に絡め取られていて(?)、いよいよ突きつめると、「意欲」「集中力」に行き着くのだなと思いました。あ、3限のzoom繋がないと。
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