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悪魔のアプリ/便利すぎるSlackのワナ

佐藤ひろおです。会社を休んで三国志の研究をしています。
三国志がらみで、ある新しいお仕事をすることになって(半年以内に成果を公表できると思います)、居場所や所属をこえた連絡ツールとして、Slackに招待されました。使ってみた感想は、
「仕事をするうえで、Slackは便利すぎる!」

「Slack は、人々をそれぞれが必要とする情報につなげる、ビジネス用のメッセージングアプリです。Slack を使うことで、メンバーが 1 つの場所に集まり、チームが一体となって働くことができ、組織のコミュニケーションの方法が変わります」だそうです。

ホワイトカラーの仕事の大半は、情報の共有、関係者の認識調整、進捗管理です。「その情報は知らなかった」「私は聞いていない、そうは思っていなかった」「決定のプロセスに混ぜてもらってない。私はあずかり知らん」「あ、報告してないけど、じつは遅れてまして」「締め切りに間に合いませんけど、もっと早くフォローをして頂きたかったのですが(逆ギレ)」みたいな面倒ごとを、わーわーわー!とやって、1年、2年と時間がたっていきます。そんで、安くない給料がもらえます。

Slackのアプリを一日じゅう「注視」して、延々と、あーだこーだと打ち込んでいれば、あっというまに「いかにも働いた」という毎日が過ぎていきそう。悪魔のツールですよ。ブルシット・ジョブ加速ツール。

メールアドレスやGoogleアカウントにひもづけてアプリに招待されます。ウィンドウズの通知(ポップアップ)もオンになってます。

だれかが1回の書き込みをすると、パソコン・スマホ、メール・アプリなどの通知が、累乗されて複数とんできます。地震?津波?ミサイル?ってくらい、あちこち鳴ります。
ひっきりなしに通知が来て、軽い興奮状態が続きます。いかにも仕事シテルゾー!という幸福感も得られます。
「スマホ脳」が加速します。

情報が飛び交って(ミサイル)、大量に押し寄せてくるから(津波)、平常心が揺さぶらる(地震)って意味では、アラートの一種でしょうね。すぐに閲覧して返信しないと、大変なことが起こりますよーって感じ。

くそどうでもいい仕事しかしていないのに、脳みその汁がドバドバと出て、さも充実した優秀な管理者となり、SNS界でトップレベルの人気者になったかのような状況がつくられます。

Slackは、悪魔のツール。オリジナルな発想とか、腰をすえた作業が、まったく出来なくなっちゃいますね。
現状のホワイトカラーの働き方ならば、「Slack注視、是れ仕事」って感じになりそうですが(すでになっているひとは多いと予想します)、ぼく的には、こいつあーないっす。行き届きすぎ。

連絡用に招待されたのでブロックはしませんが、できる限り通知は切りました。必要と思うタイミングで、自分から見に行きますよ。もし、見る頻度が低すぎて、だれかがぼくを求めていたら、別経路から連絡くるっしょ。

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