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生きづらさは「誤った自己認識」にある。DNAマトリクスリサーチ代表が語る「自分らしく生きる」方法

多様性が認められ、世の中が自分らしく生きようという流れになってきました。その一方で、“自分らしさ”がわからずに、生きづらさを感じて苦しむ人も増えています。

筆者も生きづらさを感じ、何度もメンタルダウンをした経験がありました。そんなときに、救いを求めたのがDNA検査をして性格を診断する「DNAマトリクス診断」です。

さまざまな自己分析ツールがあるなかで、DNAという不変的なものを、「自分らしく生きる」ために活かすにはどうすればいいのか。

「DNAマトリクス診断」を提供する、一般社団法人DNAマトリクスリサーチ代表理事・木村 恵美さんに話を聞いてみました。


話を聞いた人:木村 恵美
一般社団法人DNAマトリクスリサーチ代表理事。DNAマトリクス診断を提供し、DNAタイプの違いを知り、自己理解と他者理解のネットワーク作りを展開中。書籍:「最古であり、最先端の個性心理学 DNA占い」も発売中

DNAマトリクス診断の特徴:自己認識が入らない客観的な自己分析ができる


日本にいるDNAタイプを表したDNAマトリクス図

−−木村さんがサービス展開している、「DNAマトリクス診断」とは、どのようなサービスですか?

木村:DNA検査をして、お母さんから引き継ぐミトコンドリアDNAの*ハプログループを検査し、性格診断をしています。DNAタイプが違うと、会話・表現の仕方、ものごとの捉え方、記憶の仕方まで大きく違うんです。


*ハプログループとは・・・DNAに同じ変異を持つグループ。日本人は約20種類のハプログループがあり、DNAマトリクスリサーチでは大きく4つに分類しています。


−−世の中には自己診断するツールが多くありますが、DNAマトリクス診断だからこそのメリットを教えて下さい。

木村:「DNAマトリクス診断」の1番の強みは、「自己認識がまったく入らない」ところです。

世の中にはいろんな診断ツールがありますが、自分自身で質問に答えて導き出すものが多いです。弊社には「DNA占い」と「DNAマトリクス診断」の2つのサービスがあります。

「DNA占い」は、14個の質問に答えて、自分のDNAタイプを予想する診断ですが、実は、占いの診断結果とDNAマトリクスの診断結果の一致率って25%ぐらいなんです。

−−自己認識と実際の診断で、こんなに違いがあるんですね。

木村:「DNA占い」で占いハプロMという結果になる人は65%ぐらいいるのですが、実際のハプロMの分布は27.3%なので、それだけ自己認識と客観的な自分にギャップがあるということ。

自己認識がまったく入らずに、客観的に診断できるのは、「DNAマトリクス診断」ならではだと思います。

コミュニケーションスタイルがわかれば、人間関係が円滑に!


DNAマトリクス診断について、お話している木村さん

−−DNAマトリクス診断では、実際にどういうことがわかるんですか?

木村:私が1番活用してるのは、コミュニケーションです。実は、コミュニケーションスタイルというのは、DNAタイプで傾向があるんです。

たとえば、アジアに多いタイプだと、話す時に情景を頭に浮かべながら話すので*オノマトペや身振り手振りが多くなったり、一方でヨーロッパに多いタイプだと、出来るだけ単語で表現しようとするという傾向性があります。
*オノマトペ・・・状態や感情、あるいは動物の鳴き声や物音を、模倣したもの(シャキシャキ、ドキドキ、イライラなど)

コミュニケーションというのは、「こうすれば伝わるだろう」「普通こう思うだろう」と自分のなかの常識で判断しがちですが、DNAタイプそれぞれに思考性があります。

−−なるほど。実際に木村さんがDNA診断をコミュニケーションに活かしたことはありますか?

木村:私のDNAタイプは、コミュニケーションにおいて「なんで言ってくれないの?」と思いやすいタイプですが、日本人の中には、情報共有が苦手なタイプがいるんです。

DNAタイプを知ってからは、情報共有が苦手なDNAタイプの方が、「私に言ってくれたらよかったのに」と思うことをしても、違うタイプだからしょうがないかもって思えるようになりました。

ほかにも、DNAタイプを知ったことで、長年のモヤモヤが晴れたこともあって…。

ーーモヤモヤ?

木村:私は2000年頃にイギリスに留学していたのですが、楽しかったの一方で、イギリス人の中にいながら、私が悪気なく言った一言で、明らかに場が凍る場面が何度かあって。あれ、私なんか空気読めてないのかなって。

当時はイギリスの人たちに馴染もうと努力しましたが、結局最後までうまくコミュニケーションが取れなかったという敗北感がありました。

そんなとき、ナショナル・ジオグラフィックのテレビ番組を通じDNA検査ができることを知り、実際に調べてみると、私のタイプは、アジアに多くて、イギリスには全然いないということがわかったんです。それで、自分がイギリスの人たちと何となくギクシャクとしてしまったのは、コミュニケーションスタイルの特性に違いがあったのだと気付き、イギリスでの出来事に納得することができたんです。

DNAタイプや相手のタイプを知ったうえでコミュニケーションを取るようにすると、人間関係がとてもスムーズになると思います!

DNAマトリクス診断は「夫婦関係」や「子育て」にも有効


お互いのDNAタイプを知ると夫婦のコミュニケーションを円滑にすることができます。

−−木村さんが行っている「DNAマトリクス診断」を受けられた人のなかで、大きな変化が起こった人はいらっしゃいますか?


木村:夫婦間でのコミュニケーションが円滑になったという方が多いですね。DNAマトリクス診断は、夫婦で受けられるのがオススメなんです!

たとえば、診断で奥さんは「計画するのが得意だけど人に合わせるのが苦手なタイプ」、旦那さんは「計画を立てるのは苦手だけど人に合わせるのは得意なタイプ」だとわかったとしましょう。

ご夫婦で出かける場合は、旦那さんが主導するのではなく、奥さんが予定を立てて旦那さんがそのプランに乗っかるようにすると、ストレスが減り、お互いに気持ちよく過ごすことができますよね。

お互いのタイプを知ると、夫婦間のコミュニケーションが円滑に取れるようになるんです。

−−夫婦の相性だと「同じDNAタイプ」のほうが相性が良さそうに感じますが、実際にはどうなんでしょう?

木村:実は、同じタイプだと得意と不得意がかぶってしまうので、コミュニケーションは取りやすいかもしれないけど、問題が起きたときに、どちらも対応できないことがあって。

夫婦でDNAタイプが違う場合は、お互いの不得意をフォローし合えるところがいいところですね。でもコミュニケーションのスタイルが違うので、お互いを理解して尊重し合うことが大切です。

−−なるほど。ちなみに、夫婦以外にも活用できる場面はありますか?

木村:DNAタイプは子育てにも活用できます。

まず、DNAマトリクス診断に使うミトコンドリアDNAはミトコンドリアDNAは母から子へ受け継がれます。
つまり、お母さんのミトコンドリアDNAタイプがわかると自動的にお子さんのDNAタイプもわかるということです。

日本の学校だと協調性や集団行動が重要視され傾向がありますよね。それは集団行動が得意なDNAタイプが、日本に60%いるからかもしれません。一方で、集団行動や協調するのが苦手なDNAタイプもいます。

もし、DNAタイプを調べて、苦手なタイプだとわかったら、学校で多少協調性について注意をされても、親が頭ごなしに子どもを叱らずに、まず理解してあげることができます。
「家では自由にしていいから学校では頑張っておいで」というふうにメリハリをつけるなどの工夫をすることもできますよね。

ぜひDNAタイプを子育てにも活用してみてほしいです!

自分のDNAタイプをうまく使う鍵は「自己受容」と「他者理解」


今回はわかりやすく説明していただくために2つのDNAタイプの違い(アジアタイプとヨーロッパタイプ)で説明していただきました。

−−実際にDNAマトリクス診断を受けてみたのですが、DNAタイプをうまく活かせてない自分がいます。活用するコツを教えてください。

木村:自分の得意なことは、頑張らなくてもできますよね。でも、皆さんが難しいと思うのは、できないことを認めることなんですよ。

−−長所を活かすよりも受け入れることが重要…ということですか?

木村:そうですね。できないことを頑張っていても苦しいだけなので、まずは「できないんだ!」と受け入れる。自分の得意・不得意がわかってるから、「できないのは、DNAの特性だからしょうがない」と割り切れるようになるだけでも、自分への負担は軽くなります。

あとは、自分に持っていないものを持っている人たちを見ると、どうしても相手を羨ましく思ってしまうことがあるけど、「性格は表裏一体である」と知ることが大切です。

たとえば、「行動力がある」けど「短絡的」だったり、「面倒見がいい」けど「お節介」だったり。ポジティブとネガティブの両方の性質を合わせたのが、DNAタイプの特性だと思い出すと、羨む気持ちを軽減させることができます。

逆に、受け入れづらい相手の性質にぶつかった時にも、「あの人は意見がはっきりしないけど、その分他人に合わせる力があるな」などと思えるようにもなります。

−−そう考えると、やっぱり自分のタイプだけを理解するより、相手のタイプも理解することが「自己理解」には大切ですか?

木村:そうですね。DNAマトリクス診断では、自己理解はファースト・ステップ、次のステップとして他者理解をおすすめしています。

自分の特性を理解するためには、他人との比較をするとすごくわかりやすいので、弊社では「交流会」も企画してます。違うDNAタイプと自分のDNAタイプを比較すると、違いがわかりやすいんです。

まわりにDNAタイプを調べてる人がいないとなかなか性質を比較できないし、どのように使っていいんだろうと思われる方もいらっしゃるので、同じようにDNAマトリクス診断をした人との交流を通じて自己理解を深めるといいと思います。

自分らしく生きるには、「自分に合った環境」を選ぶ努力が必要


−−自分の特性を受け入れたとしても、仕事においては得意なことを振られなかったり、不得意なことをやらされてしまったりします。そのなかで自分の性質を活かすにはどうすればいいですか?

木村:本当は、全員がDNAタイプを知っている状態が理想ですし、実際に「DNAマトリクス診断」をマネジメントに取り入れてくださっている企業様も増え始めています。
しかし、自分以外の周りの方がDNAタイプを知らないという状況の中では、なかなか自分を理解してもらうことが難しいので、ユーザーさんのなかにはDNAマトリクス診断の内容を相手に見せて、特性を伝えているという方もいます。

−−こちらから特性を伝える努力も必要ということですね。

木村:そうですね。

−−最後に、多くの方がDNAマトリクス診断を行うことで、世界がどう変わっていくのか。木村さんが思い描くビジョンを教えてください!

木村:まずは、DNAマトリクス診断を、日本における“血液型占い”ぐらい、メジャーな診断にしたいという夢があります。

DNAタイプを知って、お互いの違いを認めあい、理解しあえる世の中になったらすごく楽しいだろうな、とつねに思ってますね。

あとは、DNAタイプを調べると性格以外にルーツもわかるので、「意外とこの国は、私と同じタイプの人が多いんだ!」と知るだけでもすごく面白いですよ。DNAタイプに国境はない。そう思えたら、どの国の人とも親しみを持って接することができますよね。

もっと多くの人に「DNAマトリクス診断」を受けてもらい、シェアできたらと思ってます。

−−僕も木村さんがおっしゃるような、互いの違いを認め合う世の中になることを願ってます。本日は、ありがとうございました!

DNAマトリクス診断は生きづらいと感じてる人にオススメ

今回の取材でわかったことは、生きづらさは「誤った自己認識」が原因のひとつだということ。

自己認識が介入しないDNAタイプを知ることで、客観的な自分自身を知り、それを受け入れて活用することが、生きづらさから脱却するための鍵となるかもしれません。

そんな木村さんが代表を務める、一般社団法人DNAマトリクスリサーチでは、DNAのことを知りたい方向けに、LINEによる情報提供をしています。配信されている解説動画を全部見ると特典が受けられるので、ぜひ友達追加してみてください。

また、本格的に自分のDNAを知りたい方は、ぜひ「DNAマトリクス診断」を。今回から、診断をすると、4つのDNAタイプを解説した動画や実際に木村さんがタイプ別でセッションした内容が見れる会員サイトにアクセスできるようになる特典が付きます。

いろんな診断ツールを使っても、生きづらさを解消できていないと感じる方は、ぜひ診断してみてください。

〈取材・文=たなか ひろし(@hirosan_sensai)/編集=いしかわゆき(@milkprincess17)〉


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