フォーカシングで不安が和らいだ話

  • 注:この記事にはメンタルヘルスに関する情報がありますが、一個人の体験・感想なので、参考にする際は必ず専門家に相談してください。

僕の状態

僕は不安を感じやすい体質(認知スキーマ?)です。一度適応障害になり、そこで休職して3ヶ月近く療養、その後幸いなことに復職しています。
適応障害になってからメンタルクリニックに通い始め、週1回、作用と副作用の調整をしながら薬を変え通院していました。薬と体調が安定してきたら通院が2週に1回になり、現在は1ヶ月に1回同じ薬をもらうためだけにクリニックに行っています(軽く世間話するけど)。
さらに幸いなことに、休職直後に通ったクリニックの先生が僕のタイプだったので心が折れずに通えたということも付け加えておきます。

休んでいるときに読んだ本

休職しているときに読んだ本の中で印象的だったのがこちらです(2023/05現在 Prime Readingになってるのでプライム会員なら無料で読めます)

『うつからの脱出』下園壮太
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メンタルヘルス系の本は色々読んだのですが、この本が僕の感覚にフィットしました。

魔法なんてない

タイトルにあるフォーカシングの話を書く前に、注意した方がいいと思うのは、「近道なんてない」ということです。(しかし遠回りや無駄なんてものも無いと思います。)
フォーカシング単体で上手くいくなんてことはあまりないと思います。
自分の特性と向き合って、自分を認めて、自分を優しくするという感覚を身につけて、他者を頼る勇気をつけて、他者の優しさを受け取れるようになって…などなど色々な基盤が整いつつある中で、フォーカシングは効果を発揮すると思います。

僕の自己流フォーカシング

さて、お膳立ては済んだと思うので、ようやく本題に移れそうです。
僕のフォーカシングは休職時代から何度も実践するなかで型を確立出来つつあります。
最初は丁寧にやっていました。が、心が慣れてきたのか今は雑にやってもそれなりに効果はあります。
丁寧なやり方は以下の通りです(当時を思い出しながら。。。)

  • リラックスできる場をつくる(以下のような環境を用意します)

    • 目を閉じる

    • 気持ちいい風を感じる場所に行く

    • 身体の力を抜く

  • 上から「癒やし」のシャワーが振ってくるイメージをする

    • イメージの話です。

    • なんかこうHPが回復しそうな水or光が降り注いでいる感じ

    • 傷が癒えていくという感覚が大事なのかもしれません

  • 不安がある身体の位置をイメージする

    • 身体の特定の部分がもやもやするはずです

    • 僕の場合お腹のあたりだったり、首だったり、頭だったりします

      • 悲しいときはお腹、頭がパニックなときは頭のあたりが多いイメージです

      • 2つ以上あるかも

  • 位置がなんとなく掴めたら、不安の形や色を想像する

    • 僕は煙みたいな形が多いです、色は灰色?

ここまでは割と簡単ですが、ここからが難しいです。というか人によっては「は?」っとなるかもしれません。

  • 不安は自分の危機を教えてくれるサイン。

  • そのサインを放置すると不安はさらに大きくなって主張を強める

  • だからその不安に注目して、不安に対して「わかったよ、ありがとう」と反応すると、不安は小さくなる

というロジックです。
不安に感謝するというのが難しいor意味が分からない方もいらっしゃるかもしれません。無理にこれをやる必要はないと思います。別のやり方で不安と向き合う方法もあるはずなので、専門家の方に相談してください。
以上を読んで、「いいかも」と思ったら、ちょっとやってみてください。
自分の不安に注目して、自分自身の「不安」という身体の仕組みに感謝してみてください。「危機を教えてくれてありがとう」と。

本日の僕

ちょうど今日謎に不安だったので、Notionのネタにしようと思っていました。「この気持ちはなんだろう」というテーマで。
しかしテーマを考えるうちに不安が無くなってしまいました。
どうして無くなったんだろうと思ったら、自然にフォーカシングをしていることに気づきました。「じゃあこれ自体を記事にしてやろう」と思って今に至ります。
上に書いたような丁寧なやり方ではなくて、ただ自分の気持ちに注目するだけでも不安は無くなるのかもしれませんね。

ちょっと憂鬱な日曜の夜。不安と戦う誰かの助けになれば。

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