オリジナルな人になる ~創造的になるには、新しい見方が大事~
今回は、アダム・グラント氏が書いた
ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代
の、第1章 変化を生み出す「創造的破壊」後半
の要約をしたいと思います。
A インターネットのブラウザの種類から読み取れること
インターネットのブラウザを、ファイアーフォックスまたはクロームにしていた従業員は、インターネットエクスプローラーやサファリを使っていた従業員よりも、退職率と欠勤率が低く、顧客満足度も高かった。
それはブラウザそのものが原因ではない。
ファイアーフォックスやクロームなどを入手するには、少しばかり頭を使って別のブラウザをダウンロードしなければならない。
「今あるもの」をそのまま使うのではなく、みずから行動を起こして、よりよい選択肢がないかを探し求める精神が、大事である。
B 人は正しくありたいと思う
既存のシステムを正当化すると、心が落ち着くという効果がある。
そのため、最低所得者は一貫して、最高所得者層よりも現状を支持する傾向があり、選挙でも自分の応援していた政党が負けそうになると、自分の考えを合理化するために、勝っている政党を応援するようになるということがある。(心理学でいうところの認知的不協和にあたる)
人は、現状が正しいと思いたがるのである。
C デ・ジャ・ブ ならぬ ブ・ジャ・デ
本当にオリジナルになるためには、「既存のものを」疑い、よりよい選択肢を探すことが重要である。
必要なものは「好奇心」である。
既存のものを目の前にしながら、新たな視点でそれを見つめ、古い問題から新しい洞察を得るのである。
「デ・ジャ・ブ」ならぬ「ブ・ジャ・デ」が大事である。
D オリジナルな人達は、同調せずに、独自のルールを作る
「神童」と言われる人がいる。しかし、神童と呼ばれる人でも、大人になってから世界を変えることはまれである。
それは、「オリジナルであること」、つまり独自のことや独創的なことを
率先して行う術を学んでいないからである。
訓練で技術は完璧になるが、新しいものを生み出すことができなくなるのである。
創造性のもっとも高い子供は、教師に好まれる子供ではなく、
むしろ、周りに同調せずに自分独自のルールをつくる子たちであった。
優れた起業家は、10代のころに規則を破り違法な確率をする確率が他の人達よりも3倍近くも高かった。
しかし、それは計算づくのリスクのみをとっているのである。
成功を収めている起業家は、学校をさぼったり、万引きをしたり、ギャンブル・飲酒をしていた確率が高かった。
しかし、飲酒運転や違法ドラッグの購入など、ひどく危険な行動に関与する可能性は高くなかった。
今回は以上になります。
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本書と同じ著者の本ですが、利他的な「与える」人が周り巡って一番得をする、といった内容になります。こちらもお勧めです。
以下、少し本章を読んでの感想になります。
スピードが速く情報過多なせいもあって、異質なものを認めない
世の中になってきている上に、国民性として同調圧力が強い今の日本では、本書に書かれているような、オリジナリティを発揮して生きるのは欧米以上に簡単ではないと思いました。
そのため、こういった人は日本では、出てきにくい気もしました。
(変化の激しい世の中なので、そのような人が増えてきているのも事実だとは思います)
しかし、大事なのは、オリジナルになるのは日本では簡単なことではない
というネガティブな部分を頭に入れた上で、新しいものに取り組むという
姿勢だと思います。
ポジティブな部分だけを強調するよりも、ネガティブな部分も頭に入れて
おく方が、そのことをバネにして、成功することができると思います。
大層なことを書きましたが、本書を読んで、副業など新しいことを始めてみてもいいかもしれません。
以下の本を、参考にしました。
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