見出し画像

トラウマ反応の不安・恐怖

PTSDの症状に「長引く不安と恐怖」があります。
安全ではない状況に長くいた為、
その状態が普通になってしまいます。

不安と恐怖の中でも、ご飯を食べ、笑顔を作り、
自分を守らなければなりません。

不安と恐怖で熟睡することができません。
武士が寝ていても襲われたら速攻、
刀をつかむ場面に似ています。

匂いでフラッシュバックが起こります。
雨の匂い、若葉の匂い、くちなしの匂い、
蚊取り線香の匂い、夕飯の匂い。

景色でも反応します。
親子づれを見たり、桜が満開だったり、古い台所、
クリスマススリー、カーテンの柄、ふすまの色。

音でもあります。
電話の着信、ドアの閉まる音、トラックのエンジン音、
階段の音、雷の音、風の音。

きっかけからフラッシュバックになるまでが
一瞬の出来事なので、何の前触れもなく
不安と恐怖に襲われた感じがします。
自分でも気づきません。

これがPTSDの「侵入的症状」「再体験」になり、
集中力が続かない原因になります。

再体験は、考えたくないのに繰り返し思い出し
再びリアルに恐怖を感じます。

トラウマに関係した悪夢もよく見ます。
ひどい時は、泣きながら目が覚め号泣しました。

大きな音でびっくりして起きるのですが、
実際に音が鳴るような物はありません。

皆殺しの夢で火炎放射器で
死体を焼き尽くした夢をみたりします。

次回は「トラウマ反応の過覚醒」でお話したいと思います。
読んで頂きましてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?