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温暖化 膨らむ気候難民・・・気候変動にもう一度世界が目を向けないと

4/24の日経新聞には
温暖化 膨らむ気候難民
3000万人超、紛争原因の3倍 50年に2億人も

という記事が。

地球温暖化に伴う異常気象で住まいを追われる「気候難民」が各地で増えている。その規模は、武力紛争が原因で生じる難民の3倍に上り、2050年までに2億人を超すとの試算もある。自然災害に国境はない。各国は防災や難民対策で協力態勢を整える必要に迫られている。
「雨期の洪水は毎年のことだが頻度と規模が異常だ」。国連難民高等弁務官事務所の専門家ニアル・ティートマメル氏は3月、南スーダン北部オールド・ファンガク集落にヘリコプターで降り立ち、異常さを目の当たりにした。
滑走路は2019年から水没したまま。家も農地も家畜も水に奪われ、食糧は足りず人々は郷里を離れる。同国北部を中心とした昨年の洪水では80万人超が被災し半数が難民に。内戦に災害も加わり、人々は二重苦に直面する。
紛争や政治的抑圧から逃れる一般的な難民と異なり、気候難民は災害で住む土地を失い難民化する人々をさす。国内避難監視センター(IDMC、ジュネーブ)によると、気候難民は20年に3070万人生まれ、紛争などの難民980万人の3倍に上った。

2022/4/24 日経新聞朝刊

ちょうど4/23にテレビを見ていると、池上さんの番組で、ウクライナ侵攻の影では色々な問題が実は起きているという事が取り上げられていた。

ウクライナ侵攻のニュースや記事に気を取られていたが、一つには南極大陸において平年を38度も上回るという出来事が取り上げていた。検索をしてみるとCNNがこれを取り上げている。

18日に発生したような一時的な気温上昇の影響は小さいとしたうえで、「将来的に、もしそうした現象が頻繁になれば、重大な影響が出るだろう」と締めくくられているが、気候変動による影響と考えるのが妥当と思われる。

そしてさらに気になったのが、ブラジルにおけるアマゾン熱帯雨林の違法伐採のこと。ブラジルは「森林の監視態勢を強化し、2028年までに違法な伐採をなくすという新たな目標を示した」という状況のようであるが、その後も違法な伐採が続いているようである。

アマゾンの熱帯雨林を逆に増やしたら、ブラジルにお金が落ちるような、そのようなお金の循環ができないものだろうか。経済の方が重要でこのようになっているのであれば、二酸化炭素削減による収益獲得ができるような仕組みをもっと加速できないものだろうか。

日本におけるメディアではどうしてもウクライナ侵攻に関心が集中しているが、改めて、長期的な課題である気候変動にももっと関心を寄せてもらいたい。欧米はロシア産の石油や天然ガスからの脱却をし、脱炭素に向けて大きく舵を切っている。日本も将来を見て、バックキャスティング思考によって、大きく動くべきときではないか。


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