人生を自由に選びなおすには。
(この記事は2023.7.20.に書いています)
「人生は暇つぶしだ。」
僕がバーを経営していたころ、
週8回はきてくれていた超常連さんの口癖が
これでした。
このお客さんは、
某有名広告代理店の頭脳部隊の課長さん、
僕より10歳年上の人でした。
さまざまな方向からの視点で
物事を観ることができ、
とてもユニークなアイデアを出す人で、
何気ない会話がいつもおもしろかったので、
お気に入りのお客さんのひとりでもありました。
そんなお気に入りのお客さんの口ぐせでも
「人生は暇つぶしだ」ということには、
納得できない自分がいました。
振り返ってみると、
当時、30代後半の僕は
人には使命というものがある
という考えを持っていました。
人に使命があるならば
その使命を見つけ、
果たしていくのが人生だ、
そう考えていたのかもしれません。
もし人生が暇つぶしなら
あまりにも選択肢が多すぎて
どのように生きていけばいいか
わからないのではないか?
そう思っていたことも
思い出しました。
*
でも自分がガンになって
死の扉が意識されるようになった時、
あのお客さんが言っていた
人生は暇つぶしだというのは本当かもしれない、
と思うようになりました。
それは、
限られた時間をどのように使うかと
思いを馳せた中で考えついた結果かもしれません。
もしかしたら
使命というのはあるのかもしれない、
それでも
人生の時間をどのように使うのかは
その人の自由意志と選択によるものではないか、
今ではそう思うのです。
改めてこの観点から人生を捉えると
面白いものになってくる。
・どうせ暇つぶしなんだから、
好きなことをやってみよう。
・今自分に与えられているもの、状況を使って、
自分ができることはなんだろう?
・「自分には、~がないから〇〇できない」と
制限として感じていたことも、
実は生きていくための条件に過ぎなかった。
そう考えると、
気持ちがとても軽く、
自由になっていきました。
何歳になっても考え始めるのに遅くはない、
たとえ余命宣告を受けたとしても。
そしてもし、
現状のままで〇〇するのが難しいと判断すれば、
うまくいく方法を考えだせばいいのです。
人間の創造性は
そのためにあるのではないだろうか?
このように
思えるようになってきました。
だって暇つぶしなんだから、
何をやってもいいんですもの。
* * *
「私の人生こんなもんではない」
と思っているあなた、
人生は暇つぶしという視点に立って、
もう一度人生を捉え直してみてはいかがでしょうか?
自由な発想が浮かび出てきて、
生きていく楽しみを見出すことができますよ。
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