熊本県の大雨被害をSAR画像で調べてみる、の巻。
衛星画像の活用は、先のnoteをまとめながら&書きながら平行で調べていました。(SAR画像の計算が違っていたので、追記を入れました)
SNAPで干渉SAR(InSAR)の作り方を公開しているところがありました。NASA ASF (Alaska Satellite Facility) です。
https://asf.alaska.edu/how-to/data-recipes/data-recipe-tutorials/
ここのチュートリアルの中に、「How to Create an Interferogram Using ESA’s Sentinel-1 Toolbox」という、見てそのまんまがありました。
PDFもあったので、印刷して手元に置きながら進めることもできます。コレだと楽です。
やってみると、思ったよりも(PCのパワーを食いますが)手軽に作れました。SNAPってスゴい。
防災・災害への活用も考えているので、熊本南部・人吉市周辺の大雨の被害の状況を調べてみることにしました。(被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます)
大雨前の6月10日をメインに、大雨が降った7月4日をサブにしてInSAR画像を作成してみました。
InSAR画像をGeoTIFFで出力して、QGISで読めるようにします。
また、だいち防災WEBポータルの最新の災害より、熊本県人吉市周辺の7月4日、5日の浸水状況を取得して、重ねられるようにしています。
(出典:JAXA、国土地理院、Copernicus Sentinel data(2020) processed by ESA)
色としては緑色が変化無し(=0)で、赤がマイナス、紫がプラスにしています。(故に、赤が衛星から離れる方向、紫が近づく方向)
平地エリア(市街地)に緑色が、ほとんど無いことが見てとれました。逆に周辺の山は、変化していないようです。
だからといって、変化したところが川に並ぶようにも見えません。山からの雨水が平地に流れ込んだ、となるのでしょうか。(専門家ではないので、あくまでも私の理解です)
災害時の衛星データの活用にも、ESAの動画チュートリアル(YouTube)があります。それを見ながら、名取市の防災に活かせないかを考えてみることにします。
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