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信号機の変更には、とっても時間がかかる話。

 名取市議会議員のさいひろみです。

 私が「信号機の変更を求める」要望書を提出してから3年半。ようやく交差点の信号機が変更されました。長かった・・・。
 その記録です。

現在の交差点。左下~右上方面の信号機が感応式に。

◇ 変更に至るまでのいきさつ

 この交差点では、2019年10月に2件の死亡事故がありました。ワイドショーなどでも取り上げられていて、全国的にも知られることになりました。(過去記事で残っていました)

 場所は市道牛野一本杉線(起点)と県道閖上港線の交差点。地図は↓↓↓です。
 (余談ですが、辻(つじ)という地名が合うくらい辻になっています)

 信号機はあったのですが、歩行者用の押しボタン式
 昔から出会い頭の事故などが多かったようで、長年に渡って、信号機変更の要望がありました。

 にもかかわらず、2019年10月の死亡事故が起きた後、路面のカラー化や注意喚起の看板の設置が行われましたが、信号機は変更されませんでした。

事故の対策として、中央部のカラー化と舗装の変更
交差点の南側手前に、注意喚起の看板の設置(奥側が交差点)

 地域の皆さま(でもあり多くの市民)は、歩行者用押しボタン信号機から普通の信号機に変えることを求めていました。
 これもあって、対策には強い不満の声が上がっていた記憶があります。2019年11月の議会懇談会でも話題(要望・疑問)として出ていました。

 何か手を打とうということで、2020年の1月16日に担当課に対して、要望書を提出しています。求めたのは「信号機変更のための必要な予算措置」「周辺の道路改良を進めること」です。

当時の担当課長に要望書を渡しています。

 土木課は要望に応じてくれたものの、周辺にある水路の改良工事や用地の買収などが必要であるとのこと、宮城県と信号機変更に向けて今後も交渉していきたいとの話でした。

 それから先、信号設置は県の公安委員会なので、なかなか進捗が見えないのが歯がゆいところです。

 2020(令和2)年6月議会の補正予算に、測量・設計委託料が入り、ようやく着手されました。
 2021(令和3)年8月には、測量調査などが進んだので、第2回説明会が予定されましたが、新型コロナの蔓延で中止に。担当課から資料をいただいています。

いただいた資料
改良箇所が示されています。

 少しずつですが、改良工事に向けての準備が進められてきましたが、2022(令和4)年の新年度当初予算で、ついに閖上牛野一本杉線交差点改良工事として計上されました。
 このとき、予算審査で詳細を確認しました。

Q:閖上牛野一本杉線交差点改良工事は、魔の交差点のことを指していると思うが、詳細や日程などは?
A:交差点の現状として、公安委員会や県道管理者との協議は完了している。信号設置に対するスケジュールなども調整済み。また地権者や土地所有者からも土地の協力については了解いただいた。
 しかし、借地人のほうから少し条件があり、そこで少し時間がかかってしまった。用地契約できるのが大体(2022年の)6月頃ではないか。それに合わせて、工事も発注の準備を進めていきたい。北側の高柳辻線の西側は、そちらも隅切りのために用地買収を行う計画である。

令和4年予算審査より(概略)

 その後も、担当課から進捗の情報をいただいていました。

 閖上に行くときに、ほぼ必ず通るので、工事に着手したことなども見てきましたし、他議員からも「工事が始まったなー」や「間もなく完成するみたいね」と声をかけられていました。

◇ ついに完成!そして供用開始

 そして、2023(令和5)年3月下旬に工事が完了し、供用開始となりました。

感応式信号機へ変わりました
看板はあっても1枚に。道路周辺も整備されてスッキリに。

◇ まとめ

 信号機の設置は、地域要望などで良くあります&聞くことが多いことです。
 今回の信号機は、2020年に担当課に要望を出して2023年に完成したので、3年半かかっています。ホントに時間がかかりました。

 先に書いたとおり、信号機の設置は県の仕事。
 なので市を責めるのも・・・というのを感じています。粘り強く取り組んでいただいた市の担当課の皆さまには感謝しかないです。

 私の個人的な教訓として、予算や決算などで取組の確認などをして、どこまで達成しているのか見えるようにすることが必要ではないかと。
 議会に出された・確認できたこと、途中経過などを、市民に対して公開・提供をしながら進めていくのが良いかなー、と考えます。
 もう少し市民を巻き込んだ形で取り組めば、もう少し加速したかな?と思うところもあります。これは今後の課題かもしれません。(紙媒体が良いのか、ネットが良いのかなどなど)

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