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Alphabet(GOOGL):FY20212Q決算|過去最高の売上/利益 業績好調!

今回は2021年7月27日に発表されたGoogle(グーグル)のFY2021 第2四半期(4-6月)決算の解説をしたいと思います。

1.FY2021 第2四半期(4-6月)業績ハイライト

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Google全体の売上高は、前年同期比約62%増の$61.8Bil (約6.8兆円)、営業利益は203%増(約3倍)の$19.3bil(約2.1兆円)で過去最高を更新しました。

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事業別にみてみると主力の広告事業が前年同期比で約69%増加し、その中でもYouTube広告が約83%増と高い伸びとなっています。またクラウド事業も前年同期比で約54%増と好調で、営業赤字も約$835mil(約900億円)まで縮小しています。

2.  マネジメントから主なコメント

● オンライン上の消費者および事業者によるビジネス活動が増加
  → Googleを通じて他社のWebサイトへの送客が過去最大
  → パブリッシャーの広告収益も過去最大
  → ユーチューバーの収益も過去最大

● 数年前から投資を本格化させたAI領域において、一言で回答することが艱難な複雑な質問にも対応できるMultitask Unified Models(MUM)を5月に発表

製品リリースについては以下の他社の記事に詳しく書いてあるので割愛Google I/O 基調講演まとめリンク

● 広告事業においては小売(オンライン)からの出稿が大きく牽引するとともに、旅行や金融サービスからの出稿なども寄与

● Youtube 事業においては勢いが止まらず100ヵ国以上で利用され、1日あたり150 億回以上の再生回数を記録、Youtubeの課金ユーザーも順調に増加

● 調査会社NielsenによればYoutube広告の視聴者の7割はテレビ広告ではリーチできない層であるため、広告予算がYoutubeにシフトしている状況

● ショッピング手数料を撤廃、Shopifyなどと連携を強化し、Shopifyなどの出品者はシームレスにGoogle広告を出稿が可能(Amazonのショッピング広告に対抗)

● クラウド事業においては(AmazonやMicrosoftに出遅れているものの)SAPの顧客であるPayPal、JonsonCotrols、Whirlpoolなどの大口の導入が進み、前年同期比で54%伸長

3.株価の反応

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FY2021 第2四半期(4月-6月) 市場予想
・1株利益:$27.26(予想:$19.35)
・売上高:$61.8bil(予想:$56.2bil)
  グーグルサービス:$57.7bil(予想:$51.9bil)
  グーグルクラウド:$4.6bil  (予想:$4.3bil)
  グーグル以外  :$192mil(予想:$185mil)
・営業利益:19.3bil(予想:15.0bil)
・営業利益率:$31%(予想:$26%)

市場予想と比べるといずれの指標においても市場予想を上回る結果となったものの、7月22日に決算発表をしたTwitter社の決算が良かったことで、広告メインのGoogleの連想買いが波及して、既に期待感が強かったため、決算発表後の株価は軟調に推移しています。

4.最後に

最後まで読んでいただいてありがとうございます。この記事を気に入ってくれたら”スキ”ボタンを押して頂ければと嬉しいです^ ^またこれからアメリカのテック企業を中心に新規に上場する企業を紹介していきたいと思っているのでぜひNoteやTwitterのフォローをお願いしますm(- _ -)m

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