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【決算】Netflix(NFLX):FY2021 4Q|株価20%大暴落、何が起こったのか?

今回はネットフリックスの2021年度第4四半期(10-12月)を解説していきたいと思います。

なおYoutubeでも同じ内容で配信していますので、こちらも合わせてご覧ください!

1. 2021年度第4四半期(10-12月)業績ハイライト

まずは2021年度第4四半期(10-12月)の決算を見てみましょう。

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ネットフリックスの売上高は前年同期比(YoY)+16%の増収となる$7,709m(約8,500億円)、営業利益はYoY▲33.7%の減益となる$632m(営業利益率:6.5%)の増収減益となりました。

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また有料会員数の純増数は828万人、欧州・中東・アフリカ地域とアジア地域がユーザーの新たな純増数を牽引

【会社予想対比】

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第4四半期の決算は大幅な減益ではあるものの、営業利益がYoY▲47.5%減益の$500m(約550億円)となることが、予め見込まれており、会社予想対比では概ね一致する結果となりました。

なお営業利益の減益は、第4四半期に大型コンテンツのリリースが重なった結果、既にコンテンツ償却費が前年同期比で約19%増加したが要因です。

【市場予想対比】

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続いてアナリストの予想の平均値である市場予想と比較しても、主要な項目で実績が市場予想をクリアしています。

では何がいけなかったのでしょうか?それは・・・・

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2022年度第1四半期(1-3月)のガイダンス(見通し)です。

市場予想の主要項目に対していずれも下回る内容でした。

会社が出したガイダンスは売上高がYoY+16%の増収となる$7,903m(約8,700億円)、営業利益は▲10%の減益となる$1,765m(約2,000億円、営業利益率:22.3%)の増収減益、新規加入のユーザー数は250万人

市場が期待していた内容には程遠い内容だったため、悪い意味でのサプライズと受け止めらた結果、今回の株価が大暴落

というのも、四半期の売上高やEPS($)のガイダンスが市場予想よりも悪いことはさておき、2022年1-3月期のユーザー増加数が”たった”250万人というのはパンデミック前の増加数をはるかに下回る見通しだったからです。

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2021年度は、パンデミック禍の特需により大幅に新規ユーザー数を獲得した2020年度の反動で、パンデミック前の水準に届かなかったという言い訳ができる年度でもありましたが、2022年度は2021年度よりもさらに低い水準のユーザー増加

要因としては、中南米などでの厳しい経済情勢や競合する動画配信サービスが影響している可能性があるとのことなのですが、ネットフリックスの成長に陰りが見え始めたことを示す兆候なのでは?という懸念が出てくる内容でした。

2.株価の動向

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前提として、ネットフリックスは”バリュー”株ではなく、”グロース”株です。

そのグロース株が”そこそこ”の成長することは許されません。ましてや米国が金融引き締めに向かう局面において、グロース株は売られる地合いであるのに、”見通し”が低ければ当然投げ売られてしまいます。。

今回の決算発表を受けて、ネットフリックスの株価は約22%も暴落

2022年1月の大型テック株決算の先陣を切ったネットフリックスが撃沈

このあとに続く大型テック株の決算がどうなるのか・・・ グロース株の”グロース”が途絶える可能性について過去の記事を書いてますので気にある方はこちらも合わせてご欄ください。

3.最後に

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