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仙台89ers:2021-22シーズン 第16節(1/8、9 Home Game vs東京Z at 本山製作所青葉アリーナ)

今節のプレビューはこちら。

上記プレビューでも少し触れましたが、前節終了後、Bリーグの各クラブでコロナの陽性者が急速に増加しはじめてしまい、今節を前にB1で7カード、B2で2カードの中止が決定したほか、開催当日になりB2の1カードも中止に。ちょうど昨年の今頃もこんな調子で中止が相次いだことを思い起こします。中止になった分はなんとか代替開催にこぎつけられればいいのですが・・・。

陽性者が急増している地域と比べますと、宮城県や仙台市はまだそこまで増えていないとはいえ、今節の仙台vs東京Zが無事開催できましたことには関係各位と観客の皆様の感染防止対策への尽力に多大なる感謝を申し上げたいと思います。

それでは今節のGAMEを見てまいりましょう。

◯GAME1(1/8 18:00 TO)仙台92東京Z70

スターターはこちら。

スターターはすっかりこの5人で定着な模様。

序盤からディフェンスはインテンシティ高くできているのはいい感じ。東京Zもパスをよく回すのですが仙台はスイッチ、ヘルプを駆使してなかなかいい形を作らせません。ただ仙台のディフェンスがいいからか東京Zのシュートタッチがよくないのか、というところですが東京Zが割とフリー目に3Pを打ってきますが精度が高くないのは少し助かっています。ただボールハンドラーへのハンドチェックは割とあっさりファウルが取られているところは早くアジャストしたいところです。

オフェンスのほうもインサイドアウトサイドバランスよくできてはいますが、ポストアップした選手へパスを送るときに東京Zのディフェンスに引っ掛けられるシーンが多いのは少し気になります。それでも1Qは岡田の2本の3P、オリバーの個人技などで得点を重ねていき、リードを作ります。

2Qも仙台優位の流れは変わらず、東京Zに開始後4分ほど得点をさせないほど仙台のディフェンスがよくできています。オフェンスのほうも同じくインサイドアウトサイドと多彩な攻めが継続できていて、前半終了時には21点の大きなリードを作ります。しかし神里がなんとなく身体が重そうで、3Pを2本打つもエアーボールだったり、ターンオーバーを誘ったと思ったらその直後にパスを奪われターンオーバーしたりなどやや精彩を欠いた感じがありました。

一方ノエリア不在の東京Zはやはり少し厳しそうですが、良くも悪くも相手に合わせてしまう癖のある仙台ですし、昨季でしたでしょうか、同じく東京Z相手に前半で大きな差をつけたところで後半に崩れてしまい逆転負けを喫してしまったことも記憶に新しいので、後半もこのまま遠慮せずしっかり勝ち切りたいところです。

後半、良くない時の魔の3Qとまではいきませんでしたが、大幅リードに少し緩んでしまったか、東京Zにディフェンスを外される場面が増え、特にバートンにこのQだけで2本の3Pを含む12点、クロフォードに8点を奪われると、前半で25失点に抑えていたディフェンスがこのQだけで25失点。

ただこのGAMEは仙台の3Pが好調で、3Qだけでも調子が悪そうに見えた神里が2本、片岡が2本をはじめ月野にも久々に1本決めるなどで7本成功の固め打ちでリードを溶かすまでにはいきません。ただ2Pが2本の成功しかなく、前半ほどはバランスが良くない感じではあります。

4Qも同じ流れで仙台の3Pが止まらず、5本の成功。東京Zもクロフォードのインサイドワークで反撃を試みるのですが、仙台に3Pを確率よく決められてはなかなか差を縮めることができません。

結局仙台はこのGAME、3Pは16/34と年末の越谷戦同様2Pのアテンプト数より多く、確率よく決めていけたものとなりました。一方後半は東京Zのディフェンスがゾーン気味になったところもあってインサイドでのオフェンスが少し停滞したものの、前半で作ったリードを最後まで保ち、2桁得点者が5人、オリバーに至ってはトリプルダブルまであと一息のダブルダブルを記録するなどもあり、足こぎ車いす寄贈になる89点も超える快勝となりました。

気になった選手:岡田
先日もピックアップしたばかりですが、本当に素晴らしい活躍です。同じく特別指定の寺澤がまだどこかぎこちなさを残している中、すっかり主力級の働きで、このGAMEでも3P4本を含む14点でポイントリーダータイ。渡辺不在の穴を感じさせないのはひとえに岡田のおかげといえましょう。ケガだけはしないようにこの先も岡田の活躍に期待しましょう。

◯GAME2(1/9 15:00 TO)仙台91東京Z75

スターターはこちら。

すっかり不動のスターターですね。澤邊や渡辺が戻ってきたらどうなるでしょうね。そこも今後の楽しみですね。

このGAME2の東京ZはGAME1で出場停止だったノエリアが復帰、得点力の上積みを図ってくるであろうところ、アンドレーがコンディション不良で欠場。しかしノエリアは低迷するチーム状況の中、個人スタッツでは各セクション上位に顔を出してくる実力者、仙台もGAME1の後半のように緩いディフェンスではGAME1でも気を吐いていたクロフォードと共にやられてしまいかねませんので油断せずにいきたいところ。

さて試合はノエリアの挨拶がわりのファーストバスケットでスタート。立ち上がりは双方インサイドアウトサイドでポンポンと得点を重ねていき、GAME1とは違いやや競った展開に。

ディフェンスは双方強度が高めで、1Q中盤になるとなかなか互いに点を取りきれず重たい感じになります。仙台は相手にプレスをかけにいきミスを誘う場面もあったのですが、うまくかわされてしまうこともあり、GAME1のようには点差がついていきません。

2Qに入ると今節好調な仙台の3Pが火を噴き、オリバー×2、神里、寒竹、神里の5連続3Pで一気の突き放しに成功。GAME1で調子が今一つ感があった神里もこのGAMEでは復調したかな?またこのQは特指の寺澤がハッスル。得点するだけでなく相手ビッグマンが鎮座する中臆することなくリバウンドに飛び込んだりと身体能力の高さを見せつけます。

オフェンスのリズムが良くなってくるとディフェンスも機能しだして東京Zの得点を2Qは11点に抑え込むと、前半終了時点で17点差とGAME1同様の得点差まで持ち込めました。

GAME1では後半にディフェンスが少し緩んで、後半だけではほぼ互角の得点となってしまい藤田HCもGAME1の試合後会見ではその点がやや不満気味でしたので、GAME2では緩まずにいってほしいところです。

前半3Pでリードを取った仙台でしたが、後半に入ると一転、前半ディフェンスでは頑張っていたものの鳴りを潜めていたバーレルのインサイドでのオフェンスが決まり出し、最大26点差まで広げます。

東京Zも主力のノエリアとクロフォードを軸に反撃を試みますが仙台のインテンシティの高いディフェンスの前に点差を詰めることがなかなかできません。もっと3Pを決めてくるようなイメージがある東京Zですが、3Qまでで2本しか決められていないあたりがこのGAMEも苦しいところでしょうか。

4Qも3Qまでに作ったリードは保ち、OTO後は普段はプレイタイムが少なめな喜久山や荒尾などをコートに送り込む余裕を見せたものの、さすがに終盤少しバタつきを見せてしまい点差を少し詰められてしまいましたが、このGAME2も89点を超える得点で快勝です。

気になった選手:(東京Z)クロフォード
前回アウェイでの対戦からすると、チームとしての戦術が整理されたのか、役割がだいぶはっきりした感じがあり、仙台がやや苦手とするシンプルにリムアタックしてきつつ機動力と外角シュートのあるビッグマンとしての動きがかなり見違えていて、GAME1ではノエリア、GAME2ではアンドレーが不在の中、プレイタイムがそれぞれ38分と37分、スコアが28点と25点と1人気を吐いていたのが印象的でした。

◯最後に

侮れない相手とはいえなかなか下位から抜け出せない東京Zを相手に上位クラブとして取りこぼすことなく2つ取れたことはまずは良かったところです。

しかしながら、仙台の良いところでもあり悪いところでもある相手に合わせてしまうところが両GAMEとも少し出てしまったところがあって、他の上位陣と比べるとあまり得失点差を稼げなかったのはちょっともったいない気もします。

ここ最近の仙台の戦い方として、3Pを多投してくるケースが多くなりました。昨季と比べると寒竹頼みだったところが否めなかった3Pでしたが、今季加入の田中は元々3Pに定評がある選手でしたし、神里、特別指定加入の岡田も成功率が高く、オリバーやメインセも結構決めてきますし、片岡も今季はタッチが良さげ。月野にもう少し当たりが出てくるとさらに火力アップできそう。

もう一つ、今節は両GAMEとも90点超のスコアだったのですが、スタッツを見れば一目瞭然なのですが、仙台はコートにいる各選手が得点し、2桁得点がGAME1では5人、GAME2では4人と誰か特定の選手への偏りがありませんでした。どの選手もそれぞれの持ち味や役割を果たせていた証左と言えましょう。

今節を終えてちょうど30GAMEとレギュラーシーズンの半分を消化、仙台は20勝10敗で福島と同勝敗数ながら東地区3位につけています。昨季も今頃はこのぐらいの成績だったように思いますが、願わくばもう少し勝ち星積み上げのペースを上げて45勝ぐらいまでは到達できれば・・・といったところでしょうか。

仙台は今のところ順調に日程を消化できていますが、今冬もまたコロナウィルスの流行が始まり、レギュラーシーズンを完走できるかどうかは今季も不透明な状況になってきました。仙台は今のところ選手やクラブ関係者からは陽性者が出ていませんが油断は禁物。感染防止対策を観客の我々も含めてしっかり継続して、なんとか今季こそは仙台だけでなく全クラブがレギュラーシーズンを完走できたシーズンになってほしいですよね。

◯おまけ

さて、今節はマッチスポンサーとは別にこのような企画がありました。

なかなか面白い企画でしたので、シーズンシート持ちのワタクシは「JBセット」を購入、ヘアバンドをしてフェイスボードを振りながら観戦してまいりました。

特典のうちの一つの「JBくじ」の当たり(1/8開催分)が上のツイートの写真でバーレルが持っているシューズなのでしたが・・・。

列に並んでいた黄援仲間に撮っていただきました

なんということでしょう、ワタクシ当たってしまいましたwwwなんだかすみませんwww
今年も初っ端から縁起がいいというべきか、いきなり運を使い果たしたというべきか・・・。宝物として大事に保管したいと思います。

それではまた。

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