仙台89ers:2022-23シーズン 第4節(10/22,23 Home Game vs信州 at カメイアリーナ仙台)雑感
今節のプレビューはこちら。
◯試合前トピック
・ナイナーズハロウィン開催
クラブの公式Twitterからのリリースがこちら。
10/31は日本でもすっかり定着したハロウィンの日。海外のそれと比べるとみんなでコスプレしよう、な日になっているような気がしなくもないですが、10/31の最寄りHome Gameということで、仙台89ersもハロウィンにちなんだ企画などを行いました。
ハロウィンにちなんでモンスター姿に扮した89ers選手たちもなかなか好評です(バーレルオバQが1番好きw)。
というわけで、ワタクシも全力でこの企画にのっかりまして、1日目は渡辺のリクエスト通りのOTAKU STYLE、2日目は死神風黒ずくめの不審者のコスチュームで参加してまいりました(自撮りはしなかったので、後でどなたかに写真をいただけたら掲載いたしましょうw)。
・OKADA 500(仮)
上記のナイナーズハロウィンとは別な企画も今節はありまして、そのクラブの公式Twitterからのリリースはこちら。
信州には若き代表候補の司令塔岡田侑大、仙台には若きスコアラー岡田泰希と、双方のチームに「岡田」姓の選手がいるということでのこの企画。企画名に(仮)がついてるのはよくわかりませんがw、仙台近辺にお住まいの岡田さんには優待価格で熱いプロバスケットボールの試合がご覧になれいるい機会でしたが果たして何名いらしたのでしょうねw
◯Game1(10/22 15:05 TO)仙台67信州54
スターターはこちら。
スターターは前節と同じ。徐々に持ち味を取り戻しつつある岡田に期待がかかります。
1Qは仙台が立ち上がりからインサイドで強みを見せると3分強経過までで9-2のランを作って先手は取りますが、その後は信州もディフェンスを持ち直し、実に残り3分までのおよそ4分間得点が動かない状態で、予想通り第3節までの平均失点の少なさ1位と3位のクラブ同士、互いにディフェンスで持ち味を見せています。その後信州が岡田侑が3Pをねじ込んだところから得点が動き出しますが、マクヘンリーからこのQだけで3ファウルを引き出しファウルトラブルに追い込むと、1Qは信州に8得点しか許さず16-8として1Q終了。
2Qにはいってしばらくすると、信州の生原がディフェンス時に腰をひねったかなにかで痛めた模様で離脱するアクシデント。シュートをなかなか決めきれない信州に対して、仙台はトーマスが持ち味を発揮して次々にゴールを陥れていくと一時12点差までに広げますが、そこは信州も熊谷の3Pなどで反撃これ以上リードを許すまいという構え。お互い3Pを決めあいながら仙台が3~4ポゼッションのリードを保ちながらGameが進みますが、仙台はこのGameはFTを決めきれない悪癖が再発、リードを拡げるチャンスで拡げ切りません。そんな中、バーレルがファウルドローンでFTを得たところで珍事が発生。選手交代をしようとしたときに、外国籍選手を3人コートに立たせてしまい、ベンチテクニカルファウルを取られてしまいました。小寺が帰化選手だけにこういうところはちょっと注意しないといけません。しかし2Qはこのまま34-23と少しリードを拡げて終了。
前節の宇都宮戦同様やはりロースコアのGameとなっていますが、言ってみれば仙台のペースではあるわけで、信州のスコアを前半23点で抑えているのはディフェンスがこのGameもうまく機能している証左でしょう。あとは宇都宮戦の時のように後半の勝負所で躓かずにこのGameを勝ち切りたいところ。
3Qに入るとすこし信州のディフェンスのインテンシティが高まり、仙台が攻めあぐねていると、2分半の間に信州が栗原や熊谷の3P、前田の個人技などでポンポンと得点を重ねだすと、36-33とあっという間に差を詰められてしまい、仙台はたまらずタイムアウト。タイムアウトの直後にデザインされたプレイで岡田泰が3Pを決めて一息つくと、そこからしばらくはまたお互い守りあいの様相。仙台が1~2ポゼッションのリードを何とかキープしながら時間が経過しますが、残り2分のところからトーマスがその卓越した個人技で得点を重ねると、終了間際には片岡が3Pを沈めて最終的には51-42の3ポゼッション差として勝負は4Qへ。
4Qに入っても仙台はトーマスの積極的なドライブがよく効いて得点を重ねていくと、OTO時にはリードをさらに14点までに拡げることに成功。あとはうまくコントロールしながらゲームをクローズしたいところですが、ここは4Q 途中まで14点差をとっておきながら逆転されてしまった前節宇都宮戦Game1と同じ轍を踏んではいけません。同じ失敗を繰り返さないようチームとしての成長が試され場面となりました。しかし今Gameは前節のように崩れることはなく、OTO直後に岡田・バーレルの得点などで一時は最大リードを17点にまで拡げると、あとはしっかりコントロールすることができ、最終スコアは67-54としてフィニッシュ、今季Home初勝利。
今Gameもディフェンスに持ち味を持つクラブ同士のゲームで、ロースコアのディフェンシブなGameとなりました。しかし、お互いにTOやスティールなどでのトランジションが多く、そこまで締まった感じになっていなかったと思います。相手のディフェンスの圧はあると思いますが、やはりターンオーバーはもう少し減らしていきたいのと、今GameはまたFTを決めきれない場面が見られましたので、そこは集中を切らさないでほしいところです。
気になった選手:トーマス
シーズンイン前のTOHOKU CUPで少し腰を痛めたところがあって、PSMの福島戦や第2節のGame2がDNPだったりとコンディションが心配されたところはありましたが、今Gameでは持ち味のドライブで信州ディフェンスを切り裂き、ベンチスタートながら20得点をマーク。FTが入るときと入らない時のムラがあるのは玉に瑕ですが、その突破力を持って仙台攻撃陣を引っ張って行ってほしいですね。
◯Game2(10/23 14:05 TO)仙台62信州77
スターターはこちら。
Game1と変わらず。この5人が今は安定というところでしょうか?
開始早々、仙台のポゼッション時にバーレルの肘がホーキンソンの顎にヒットしてしまい、IRS確認の結果バーレルがいきなりアンスポーツマンライクファウルを宣告される波乱の出だし。それだけならまだよかったのですが、ホーキンソンがFTを2つきっちり決めたところで藤田HCが何やらジャッジに言ってしまいベンチテクニカル。開始30秒でそれはないですよ藤田さん。といったところでなんとなく先行きが不穏な立ち上がり。
このGame、信州は修正を図ってきていて、頭からGame1よりもインテンシティ高いディフェンスを強いてきているために、今季Game2では少しシュート精度が落ちてしまう仙台が少し攻めあぐねる形が続きます。オフェンス時にイリーガルスクリーンや3秒バイオレーション、パスが合わせきれなかったりでシュートで終われない形が多いのが気になるところ。結局序盤のバタバタで失った3点分リードされて15-18で終了。
2Qは一進一退の展開が続きますがなかなかお互い得点できない展開が続きます。にしても今Gameは双方オフェンスファウルが多いですね・・・。仙台は渡辺が3Pを決めたところで一旦同点に追いつきますが、追いつきたい追い越したい場面で拙攻となってしまい逆転までには至らない焦れる展開で、Game1とは全く逆の様相です。2Q終盤には加藤のスティールからファストブレイクポイントなどもあったのですが流れは引き寄せきれず、33-34とリードは保たれたまま前半が終了。
今Gameもやはりお互いの持ち味を生かしたディフェンシブなGameですが、細かいところで仙台のミスが多い印象。またファウル基準がGame1と比べて少し細かいところまで見ている感があるので、そこはアジャストしていきたいところ。あとは後半もディフェンスはしっかり我慢して、これまでの課題であったオフェンス精度の悪さを少しでも解消したいところです。
3Qも追いつけそうなタイミングでバーレルがトラベリングバイオレーションを繰り返すもったいない展開が続いては観ているこちらもやきもきするばかり。しかしディフェンスを頑張り続けたところでようやく逆転までに持ち込みますが、リードチェンジが繰り返され、なかなか前へ出ることができません。
その後少しディフェンスを頑張って片岡の3Pが決まったところで仙台はこのGame最大の5点にリードを拡げることに成功。しかしその直後のディフェンス時にトーマスがマクヘンリーに対してファウルをすると、ジャッジに異議を唱えてしまったところでテクニカルファウルを取られてしまいます。結局マクヘンリーに対し3本のFTを与えてしまうと、そこから仙台のリズムが崩れてしまい、ここまで当たりのなかったアキノに2本連続で3P を決められてしまうと、結局3Q終了時には49-57とリードを8点に拡げられれてしまいました
4Qに入った直後、当たりが来てしまったアキノにまたしても3Pを沈められるとリードは11点、仙台はこのままではいよいよ後がなくなるので、なんとか流れを引き戻したいところ。しかしここで今季の仙台の課題であるGame2でのシュート精度の悪さが出てきてしまい、形は作れているものの詰め寄るタイミングでのシュートがことごとく外れてしまいます。
仙台はOTO直前に岡田泰が3Pを決めて得点差を一桁に戻すのが精いっぱいで、OTO明けも流れを変えることができず、差を詰めるべく3Pを多投する仙台が決めきれないのに対し、信州の岡田侑にあっさり3Pを沈めてこられては差は拡がる一方。そんな中で今度は小寺がテクニカルファウルの宣告を受けてしまってはもはやこれまで。最終的には62-77とGame1の借りをしっかり返される形で悔しい敗北です。
気になった選手:澤邊
前節Game2、今節2Game共と、3Game連続DNPという状況に陥ってしまっているのが大変気になります。藤田HCの信頼を得られていないのか、何かコンディションに問題があるのかはわかりませんが、今Gameで信州の岡田侑が積極的なドライブから得点を重ねていった姿を見せられると、仙台では澤邊がそのような役割を担える才能と技術を持っていると思うのですが・・・。なんとかこの苦境を乗り越えて、仙台のオフェンスを引っ張っていける存在になってほしいものです。
◯最後に
この第4節でもGame2になるとシュート精度ががくっと落ちてしまったりミスを頻発させてしまう課題はまたしても克服できず。ほしいところで3P が来なかったり、インサイドでのシュートをぽろっと外してしまったり、肝心なところでのバイオレーション等も多くなってしまったのは非常にもったいない。またGame2はテクニカルファウルを宣告されすぎで、ジャッジクルーへのアジャスト面でも課題を露呈してしまいました。
今季ここまでの4節8Game、もっとうまく試合を運んでいれば勝てていたのではないかと思えるようなGameが結構あったと思います。そういうところを突き詰めきれないところがまだこのチームに足りないところなのかな、とも思います。宇都宮戦のレビューでも書きましたが、一朝一夕にはいかないのだとは思いますが、「勝ち切る力」を早くつけてほしいな、と思わずにいられません。
次節は水曜WeekDay Game、Awayで強豪A東京との対戦が待っています。立て直し・修正までの時間はあまり多くはありませんが、ここまでまろび出ている課題を少しでも解消してほしい。一方A東京もここまでなかなかディフェンス面で課題を抱えていそうなところはありましたが、第4節は宇都宮を向こうに回してダブルを達成するぐらいですからやはり一筋縄ではいかない強い相手なのは間違いありません。仙台としてはなんとかその強豪相手に一泡吹かせる闘いをしてほしいなあ、と願うばかりです。
それではまた。
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