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仙台89ers:2022-23シーズン 第5節(10/26 Away Game vsA東京 at 国立代々木競技場 第一体育館)雑感(バスケットLive観戦)

今節のプレビューはこちら。

◯試合前トピック

・志村社長が・・・?

スポンサーでもある地元地方紙の河北新報からこんな号外が・・・。仙台89ersのレジェンドにして球団社長の志村氏が現役復帰・・・?

我が目を疑うこの見出し

・・・と、実はこれ、前節のマッチデースポンサーが河北新報様だったことから、先日リニューアルした河北新報様のWEBサイトのアピールを89ersにからめたPR紙面で、会場で配布されたものでした。よく見れば上のほうでも「PR号外」とちゃんと書かれてありますw

昨季激戦のB2を闘い抜いて今季のB1への昇格を決めたことで、志村社長の選手時代の忘れものを取り戻せたわけではありますが、もう一度コートを駆け回る志村氏を見たくないのか言われて見たくないと言えば嘘になりますけどもね・・・。

でも今は球団社長としてB1定着、B1優勝、そして2026年の新B1参入を目指してクラブをしっかりまとめて引っ張っていってくださいね!

◯Game(10/26 19:35 TO)仙台54A東京71

スターターはこちら。

スターターは前節と同じ。疲労度合いはいかかなものでしょうか。

1Qは立ち上がりからインテンシティ高いA東京のディフェンスの前に攻めあぐねるとディフェンスもリズムに乗れず後手に回るうちに、A東京の早いパス回しに翻弄されアウトサイド、インサイドで次々に得点を重ねられて3分強で2-12のランを作られる苦しい展開。たまらずTOをとる仙台ベンチ、その後は少しディフェンスは落ち着きだしますが、オフェンスのほうが湿りっぱなしな状態。オフェンスに活力を与えるべく投入されたトーマスがなかなかシュートを決めきれずにつらい状況は続き、残り3分半のところで4-17とさらに苦しい状況。しかし小寺を投入してオン3にしたところからディフェンスが機能してきてA東京の得点を止めだし、ブースの3Pなどで9‐17とやや差を詰めますが、1Q終了間際に田中大にブザービーターを決められて9-19と10点のリードを許すことに。疲労がまだ残っているのか、いつものGame2のようにシュート精度が上がらないのがなかなかつらい。

2Qは落ち着きを取り戻したディフェンスでA東京のオフェンスを防ぎだすと、小寺の3Pなどで14-19と一気に差が5点差。ディフェンスはすっかりいつもの調子になってきて、OTOまでにはA東京の得点を4点に抑えて見せますがオフェンスがやはりピリッとせず、特にトーマスが果敢にアタックするも決めきれずファウルの笛もなかなか吹いてもらえなくては少しイラつくそぶりも。OTO後もディフェンスは悪くないものの結局2点しか追加することができないオフェンスの精度の悪さを露呈してしまい、結局さらにリードを拡げられて18-32で終了。

1Q序盤にすっかりディフェンスが翻弄されてしまっていてA東京に得点を重ねられていた時はかなり大差をつけられるのではないかとすら思うぐらいでしたが、持ち味のディフェンスはいつもの落ち着きを取り戻しA東京の得点を前半で32点に抑える上々の出来。しかし1Q2Qとも9点ずつしか取れずで前半はわずか18点、得点源として頼みのトーマスが不調をかこってはすっかりオフェンスは沈黙。3秒バイオレーションやラインオーバー、オフェンスファウルなど攻撃時のちょっとしたミスが目立つのもつらい。ディフェンスはA東京相手にもしっかりできているので、後半はなんとかオフェンスを立て直したいところです。

3Qに入ってもなかなかオフェンスのギアは上がらず、3分強経過時にようやく岡田が3Pを決めるところまで仙台は無得点、その間にA東京には得点を重ねられてリードは16点とまた開いている状況。それでもディフェンスは前半よりもインテンシティを増し、A東京からスティールを連続で奪いファストブレイクポイントを重ねて一時は20点近くついていた差を少しずつ詰めていき、巻き返しの兆しか。しかし差を詰めていったところでA東京のTOに流れを切られるとその後は一進一退で32-46とリードは14点差のままで3Qは終了。

4Qに入ると仙台はトーマスにボールを集めてじわじわと差を詰めに行きますが、そのトーマスが今GameはファウルドローンからのFTをなかなか決めきれないのはやはり少しつらい。そうこうするうちに要所でバランスキー、コブス、バランスキーと連続で3Pを決められるとオフェンスディフェンスとも集中力を失い、一気に差を拡げられてOTO時には23点のビハインド。しかしOTO後はディフェンスの集中力を取り戻し、最後まで足を止めないしつこいディフェンスで食い下がると前半は調子が上がらなかったトーマスがこのQだけで14得点を稼ぎだすものの、最終的には54-71とビハインドを取り戻せずそのまま終了、A東京にはまたしても及ばず・・・。

1Qの立ち上がりは前節の連勝で気分よくGameに入ってきたであろうA東京に得点をぽんぽんと重ねられては大量失点も覚悟しましたが、そこはディフェンスのインテンシティは取り戻し、Gameを壊すような闘いにならなかったのはポジティブ要素。しかし藤田HCが試合後会見で話していたようにバスケットボールはリングにボールを入れてナンボの競技、オフェンス時に細かなミスが少なく、シュート精度ももう少し良ければもっともっと勝利に近づく闘いができたのではないか・・・と思わずにいられません。

気になった選手:トーマス
前節に引き続きですね。今Gameにおいては、前半は果敢にリムへアタックするも嫌われたり、FTのタッチがよくなかったりとあまり良くない出来。そしてジャッジクルーもボディコンタクトではそこまでファウルをとらないところもあり、結構フラストレーションをためていたようにも見えました。しかし、一線を超えることなく理性を保って後半もアタックし続けたことが功を奏し、最終的には20得点を稼ぎだし、仙台のオフェンス面での大黒柱であることを改めて示してくれました。トーマスに頼りきりではいけないのでしょうが、やはり大事になところでボールを託せる選手であることはとても頼もしい。ぜひとも怪我無くこれからもその活躍に期待したいです。

◯最後に

今節は週末節のGame2と同様に入りの悪さとシュート精度の悪さを露呈させてしまい、先制パンチを食らっては修正しきれずに前半で差をつけられたところで結果的には勝負ありとなってしまった悔しいもので、現在の仙台の立ち位置をA東京に突きつけられた気がします。それでも後半は引き締めなおして、一時は最大26点もの差をつけられたところでも最後までディフェンスの足を止めることなく食い下がり、失点自体は71点にとどめさせた戦いぶりには仙台らしさの原点である「Grind!」の精神は十分に発揮できたのかな、と思います。

一方、オフェンス面での細かなミスの多さ、シュート精度の悪さなど「ちょっと足りない」という課題は未だ継続。しかし、もっとやれるはずと思える闘いを見た以上は、「あのA東京相手にいいGameができたね」でワタクシは終わらせたくない。「ちょっと足りない」を少しでも埋めて次こそはA東京から勝利を挙げたい、という気持ちも強まりました。

リーグ戦はこれでひとまずバイウィークに突入し、今週末は天皇杯、その後は代表ウィークで2週間ほどリーグ戦でのGameはなく次節開催は11/19、20。幸か不幸か仙台には代表選手はおりませんからw、それまでにこの序盤5節でまろび出た課題を少しでも修正できるといいのですが。ただ修正を加えるにしてもここまで見せてきたディフェンスのインテンシティの高さはもう十分にB1レベルにあると言えますし、ここだけは絶対に譲らずブレずに遂行し続けてほしい。オフェンス面については、外国籍選手たちの活躍ぶりはとても素晴らしいのですが、特に今節では日本人選手の活躍があまり見られず残念なところがあったので日本人選手たちの奮起に期待したいところ。とはいえ渡辺や岡田といった若手が少しずつB1の強度にアジャストしてきて光るものを見せ始めているのには今後も期待したいですね。

さて、今週末は北海道は釧路市にて天皇杯Round3が開催され、仙台の対戦相手は名古屋D。リーグ戦では3桁得点をすでに3度記録、1試合当たりの平均得点がなんと92.7という仙台とは正反対の非常にオフェンシブなチームに仕上がっています。中立地開催というリーグ戦とは違う雰囲気の中での「ホコタテ対決」がとても楽しみです。

それではまた。

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