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仙台89ers:2022-23シーズン 第5節(10/26 Away Game vs A東京 at 国立代々木競技場 第一体育館)プレビュー

◯これまでの仙台

前節のレビューはこちら。

ここまでの4節8GameはHomeと Awayでそれぞれ4Gameずつを闘い、3勝5敗とまずまずの星勘定。とりわけ他地区のクラブから3勝できたことは、強豪揃いの東地区を闘う上ではとても重要ですし、そのうち第4節では信州から今季Home初勝利もゲット。ここまで唯一同地区対戦の宇都宮戦も、もう一歩のところで勝ち星に手が届きそうでしたが、勝ち切っていくにはまだまだ力が足りない仙台です。

ディフェンスについては十分にB1レベルにあることを示せているものの、いつも言うようにオフェンス時の細かなところでの拙さがまだあるのと、Game2になるとエナジーが落ちてしまう状況は早く改善してほしいところ。あと欲を言えば、各クラブに一人はいる日本人アタッカーが欲しいところなのですが、仙台には岡田や澤邊がいるものの、岡田はB1のレベルにアジャストするのにもう少し時間がかかりそうですし、澤邊がプレイタイムを得られていないのがちょっと不思議。

◯アルバルク東京

Bリーグ発足以降、宇都宮と並び2度のリーグ制覇を誇る強豪にして、かつてのNBL・JBLで活躍したトヨタ自動車が母体の古豪、そして仙台としては2016-17シーズンに勝つことのできなかったクラブの一つ。昨季は東地区3位でCSへストレートインするも、一回戦で西地区2位に躍進した島根の後塵を拝してしまい、三度目の制覇はなりませんでした。

今季は宇都宮でも主力選手として長く活躍していたロシター、千葉からバイアウトしてまで獲得を望んだサイズ、元日本代表田中、堅実なビッグマンカーク、成長著しい小酒部、日本籍のバランスキーなど錚々たるメンバーに加え、得点力のあるPGとしてコブスが加入、ここ何季かの(A東京としては)低迷から脱却を目指す構えでしょうか。2020-21シーズンに仙台で活躍してくれた笹倉もいますね。

そんな巻き返しを目論んでいるシーズンなのでしょうが、4節まではあまり順調とは言えない戦いぶりでしょうか。3節までは1勝1敗ペース、4節でこそ東地区で覇を争うであろう宇都宮からいずれも僅差でダブルをとって勝ち星先行にしたものの、信州や宇都宮といったディフェンスに持ち味をもつクラブとの対戦に苦労している印象です。

◯今節の展望

そんな中開催される第5節は天皇杯や日本代表カレンダーの兼ね合いなどから今季少し多くなっているWeek Day Gameのうちの一つで、今季A東京とAwayで対戦するのはこのGameのみになります。

仙台は第4節から中2日の日程で、オフェンス面で何か劇的に改善されるとは考えづらいので、これまで通りの強固なディフェンスを遂行できるのかがまずは大前提となりそう。コブス、サイズの突破力やロシター、カークの支配力、田中の決定力などはやはり脅威ですが、しっかり落ち着いて対応したい。

オフェンスではセットプレイを愚直に遂行するのも大事ですが、セットを抑えられた時にトーマスが卓越したスキルで突破を図る場面がよく見られるものの、トーマスに頼ってばかりではなく、他の選手ももう少し臨機応変に振る舞ってもいいのかもしれません。あとはインサイドでバーレルや小寺がどこまでリバウンドなどで踏ん張れるか、というところでしょうか。

2016-17シーズンに勝てなかったクラブとの対戦もこれで3つめ、あのシーズンのA東京にはディフェンスがはまって超ロースコアに持ち込んだGame以外はほぼ2桁差での敗北とコテンパンにやり込められた苦い記憶しかありませんが、もはやあの時の仙台ではないのだ、ということを示す闘いを見せ、白星をあげてくれることを願ってやみません。

それではまた。

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