木の葉道

指の隙間から　木の葉がひらひらと
笑顔も涙もなく　朽ち果ててこぼれ落ちた
僕らが生きる今は　瞬きする間に
過去という作り物にすりかわっていく

優しい風　届かない僕の声
届けたくて　届けたくて　歌いつづけてる

空は青くて　君がそばにいる
たったそれだけでこの胸は締めつけられるよ
何度願っても　痛みすら消えてくから
せめて今だけは　君へつづく
緑の木の葉の道へ

絶え間なく続く　時計の針の音
まるで僕を急かすように　耳にこびりついてる
電池を抜いてみても　その代わりみたいに
心臓の鼓動が時を刻んだ

優しい雨　聴こえない君の声
聴きたくて　聴きたくて　耳を澄ましてる

繋いだ手から伝わる優しさだけは
君にも僕にも同じくらい温かいといいな
強く願っても君にはなれないから
せめて今だけは抱きしめて　
二度とない二人の今を

空は青くて　君がそばにいる
たったそれだけでこの胸は締めつけられるよ
喜びも悲しみも　きっと夢物語じゃないから
だから今だけはここにいて　緑の木の葉の道へ

緑色した　君へとつづく柔らかな木の葉の道を
迷いながら　回り道しながら
ゆっくり歩いて行こう
ゆっくり歩いて行こう

『木の葉道』/trioto

https://youtu.be/TVXo_HHP2Rc