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朝活書写で再発見、昭和レトロ万年筆の魅力

今月の初めから、Twitterで見つけた「朝活書写」なるものを始めました。

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毎朝5時に、「青空文庫」からピックアップしてツイートされるお題を、好きな道具で好きな時に、好きな字体で書写する。ただそれだけのことですが、
「起きて書写しなきゃ!」と想うと、だらだらしがちな朝も、少しピリッとします。

私が、朝活書写をするために選んだのは、(主に入学祝いなどで)昔家族から与えられた、古い「万年筆」と、以前大型文具店主催のイベント「測量野帳デコ」に参加した時に購入した測量野帳と言う手帳でした。測量野帳もそれこそ、何に使ったら良いのかわからず、放置していたんですが、罫線と1ページのボリュームが丁度良いと気付き、即採用。古い万年筆とも相性がピッタリだと思いました。

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私が中学生位の時は、入学祝いといえば万年筆とボールペンのセットでした。私は明治~昭和の作家(あるいは文士)と言われる人が太軸の万年筆を使って原稿を書くのに憧れがあったので、このお祝いがとても嬉しく、もらった当初は喜んで使ったものでした。でも、万年筆って少し扱いづらいところがあったり、手書きする機会も減ったりして、つい簡易な文具に目がいってしまうこともあり、だんだん使わなくなってしまいました。

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でも、2017年の暮れに、引き出しの奥に眠って、全く使わなくなっていた万年筆を、ペン先を綺麗にしてインク詰まりを直し、使えるようにしたのがきっかけで、万年筆をもう一度見直してみようと思いました。例えば手紙を書くときに使ってもみたのですが、現在はなかなか使う機会がなく、書写をやってみようと思ったひとつのきっかけにもなりました。

それでこのたび、書写で毎日万年筆を使うに当たって、持っている万年筆を調べてみることにした私。2017年に気づいた、プラチナ万年筆のロゴの変化から、ちょっと面白いことに気づきました。

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今使っている万年筆で一番古いのは、おそらくこの万年筆です。中学生の頃、祖父が使っていたものを譲り受けていまだに使っているのですが、プラチナ万年筆のホームページの記載写真で見ると、1968年発売、一番初期モデルの「プラチナポケット」のように見えます。

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実はこの翌年、1969年にプラチナ万年筆のロゴが変わっているので、祖父からもらった(祖父の形見でもある)この万年筆は、発売年に作られたものだったわけです!

祖父は生前、新し物好きなところがあったので、きっと発売されてすぐ買ったんだろうなあ…。そう思うと、50年以上使える万年筆ってスゴい!

あと、これは多分中学の入学祝いでもらった万年筆
なのですが、(最も書きやすい、私の一番のお気に入りです。)前述の祖父から譲り受けたプラチナポケットの一種みたいです。

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以下の文具マニアの方のブログによると、2011年時点でも、未使用品は貴重品らしい。でも、細字で書きやすく、インク詰まりもほとんどないので書写にも一番多く使っています

http://visconti.air-nifty.com/blog/2011/11/post-13ef.html

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あともう一本、お祝い(多分高校入学)でもらったのがこの赤い万年筆。万年筆のデザイン的にはこれが一番好きなのですが、いかんせん、よくインク詰まりを起こすワガママお嬢様です。(笑)このワガママお嬢様は、フリマサイトなどにも出回っていないようなので、名前はよくわかりませんが、

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このプラチナ万年筆HPにあった画像に似ている気もします。でも、シープスキン?かどうかはちょっとわからないし、製造年よりは後の1980年代に手にしているはずなので、違うものかもしれません。

あと、これは変わり種。王貞治さんのサインが印刷された、ノベルティ万年筆。

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これは、なにかの付録だったかなあ?とおぼろげな記憶しか無かったのですが、このたび、調べたらわかりました。

http://pelikan.livedoor.biz/archives/50158941.html


この方の文章によると、どうやら1979年中一時代の年間購読特典だったようですね。あと、この方の文章で改めて知った、この万年筆のメーカー!
カートリッジがセーラーのものを使うので、40年以上セーラー万年筆製品だと思ってたのに、「帝国金ペン」って何?そんなメーカーさんだったとは、今年まで知りませんでした。でも、たしかによく見たら「Teikin」って書いてあるものなあ…。思い込みって恐ろしい(笑)でも、書き心地は良い万年筆です。

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最後、これは去年ダイソーで買った新しいものです。漫画のセリフを書くのにいいかな?と思い、購入したのですが、昭和万年筆のペン先の書き心地に慣れている私には、どうも太すぎて扱いづらいのです。

さらにもう一本。一昨年にファーバーカステルが主催したInstagramのイラスト企画で当てていただいた、万年筆も(めったにない頂き物なので、いまだにもったいなくて使えてませんが)担当者さんのお手紙の字を見ると、苦手な太いペン先のような感じがするので、もうしばらくねかせておこうかと思っています。

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と、いうわけで、書写練習というよりは、万年筆披露の場になっている朝活書写ですが、そろそろ字をきちんと書くということを本気で考えるべきか?どうしたら字が上達するか、研究しなければいけないなあと思っているところです。

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