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中年以後は利他的に

今日のおすすめの一冊は、曾野綾子氏の『流される美学』(興陽館)です。その中から「人生にいい香りがする生き方」という題でブログを書きました。

本書の中に「中年以後は利他的に」という心に響く文章がありました。

もう結果を人のせいにできる年ではないのだ。普通の人なら、親と離れてからの時間の方が長い。たとえ親がどんな人であろうと、その間に充分自分自身を育てる時間もあったはずだ

中年以後がもし利己的であったら、それはまことに幼く醜く、白けたものになる。老年は自分のことだけでなく、人のことをも考えられる年だ。

自分の運命だけでなく、人の運命さえも、もしそれが流されているならば、何とかして手を差し延べて救おうとすべき年齢なのである。

《中年以後は、人の運命に手を差し延べる年齢》

◆昨今、若い人の多くが起業するが、ほとんどの人が、「社会貢献」や、「地域の活性化」等々の「社会問題の解決」が起業の目的となっている。ひと昔前は、起業といっても、自分のことしか考えず、利益の追求や規模の拡大に走りがちな人が多かった。

人生の後半生を過ぎてからもなお、利己的ならそれは、まことに幼く未熟で恥ずかしい。それが「稚拙(ちせつ)」ということ。それは、真の大人なら必ず備わっている「世の人のために」という「公」の利益を考える姿勢が身についていないからだ。

中年以後、晩年になったら、それがもっとすさまじくあらねばならない。それは、「公」への貢献という、たとえば「自治会への参加」「各種公的団体(法人会、観光協会、商工会議所等々)への参加」「神社やお寺への参加」「地域コミュニティへの参加」等々だ。

中年以後は利他的に生きる人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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