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今ある幸せに気づける人

今日のおすすめの一冊は、午堂登紀雄氏の『人生は「あきらめる」ほうがうまくいく!』(河出書房新社)です。ブログも同名の『人生は「あきらめる」ほうがうまくいく!』で書きました。

本書の中に「今ある幸せに気づける人」という心に響く文章がありました。

「昇進で同期に負けた」「あいつのほうが年収が高い」などという勝ち負けも、小さな小さな局地戦です。 仕事に限らず、「独身仲間だと思っていたあの人が結婚することになった、相手は大手商社に勤務するイケメンらしい」などという勝ち負けも、小さな小さな局地戦です。
重要なのは人生という戦いで勝利することです。ただし、それは「幸せ」という自分の心のありようなので、他人との勝敗では決まりません。なぜなら、見た目の勝敗などに意味はなく、自分の人生に納得できるかどうかは本人にしかわからないものだからです。
いくら美人・イケメンと結婚したとしても、内情はまったくわかりません。どちらかが浮気をしているとか、夫婦関係は冷え切っていて家庭内別居状態かもしれない。 どんなに社会的に成功しているように見えても、本人は孤独や不安を感じているかもしれない。お金持ちでも心は空虚かもしれない。
表面上は大成功しているタレントが突然自殺するというニュースが話題になることがありますし、社内のエースとして嘱望されていた人がうつになって辞めていくというケースもあります。 私の周囲でも、仲が良さそうに見えた夫婦がいつの間にか離婚していたという例が少なからずあります。
他人の成功と自分の幸せはまったく関係も関連もないのです。だからこそ、自分の幸せの軸を明確にし、それに寄与するものとしないものを峻別していくことです。「これが自分の幸せのあり方」という軸がはっきりすれば、他人との比較は意味がなくなります。
他人との勝ち負けは関係なくなる。他人との違いを容認できる。他人の状況のほとんどはノイズとしてスルーできる。それこそが、自分のペースを守って穏やかに生きられる土台となります。
新型コロナウイルスの感染対策で、世界各国で厳しいロックダウンが行われました。しかし見渡してみると、このような強制的な移動制限が行われていない国は、先進国では日本のほかにいくらもないでしょう。
自粛も基本的には「お願い」であり、基本的には罰則もない(その後は特措法の改正で過料が科されますが......)。それくらい日本では人権が尊重され、人々の主権・私権が保障されているわけです。
隣の大国では国家元首を批判すれば逮捕されますし、その東の半島では、親日的な発言をすると殺されることがあります。 ところが日本では何を言っても(誹謗中傷以外は)許されます。宗教で飲食物の制約がある国もありますが、日本は基本的に自由です。 法律さえ守っていれば、職業選択も自由だし、移動も自由、商売も自由、教育も自由、つき合う人も自由に選べます。
日本で日本人として生まれた私たちは、人生ゲームで最初にサイコロの6の目を出して始めたくらいラッキーなのです。 そう考えれば、「ダメならあきらめて他の方法を探せばいいし、何だってやれるんだ」 というふうに思えるのではないでしょうか。

自己肯定感の低い人は、ついつい、他人と自分を比べてしまいます。自分は、人より劣っているとか、恵まれていない、損していると思ってしまいがちです。そして、嫉妬したり、劣等感で苦しんだりします。

自己肯定感が高ければ、人は人と、あまり他人のことを気にしません。なぜなら、自分が今持っている幸せに気づけるからです。幸せは探すものではなく、気づくものだといいます。生きていてありがたい、健康でありがたい、と今自分が持っている幸せに気づくことです。

その上、この自由な国、日本に生まれてきただけで有り難い、ラッキーだ、と思えるなら、こんな幸せはありません。

自己肯定感を高め、今ある幸せに気づける人でありたいと思います。

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