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AIはパーソナル家庭教師

今日のおすすめの一冊は、暦本(れきもと)純一&落合陽一氏の『2035年の人間の条件』(マガジンハウス新書)です。その中から「AIは知能の格差を広げる」という題でブログを書きました。

本書の中に「AIはパーソナル家庭教師」という興味深い文章がありました。

 【暦本】 グーグル検索で何でも調べられるようになったときは、いちいち質問してくる相手に「ググレカス」などといっていましたよね。それがこれからは「GPT先生に聞け」になるわけです。 

チャットGPTを使えば、たとえば読みやすい文章を書くこともできる。それを使おうとしないで、何度も人にダメ出しして書き直させたりするのは、無駄といえば無駄でしょう。あるいは三角関数の基本なんかも、チャットGPTがちゃんと教えてくれるので、わからないことを人に聞く必要はなくなります。 

そんな便利なものを使わずに一から百まで人に聞けば、時間は余計にかかりますよね。われわれはすごく賢い「パーソナル家庭教師」を持てる時代になったのだから、それをポジティブに受け止めて、わからないことはすべてAIに聞けばいいんですよ。 

そもそも物を知らないのは恥でも何でもないんだけど、相手が人間だと「そんなことも知らないのか」と思われそうで、聞きにくいこともあるじゃないですか。でもAIが相手なら、どんなにくだらないことでも恥ずかしいと思わずに聞けるでしょ。使わないのはもったいない

 【落合】 何を知らないと恥ずかしいかも、昔といまでは違いますからね。昔はみんな人の電話番号をたくさん覚えていたけれど、いまは覚えていないのが当たり前。固定電話の時代に自宅の電話番号を覚えていなかったらバカにされたでしょうけど、いまは家族の携帯電話番号を知らなくてもなんとも思われない。 

【暦本】 たしかに、うちの奥さんの番号はわからないな(笑)。 

【落合】 みんなそうだから、覚えていなくても普通ですよね。みんなが知っていることと 恥は相関があるAIが広まると、そういう「知らなくても恥ずかしくないこと」がどんどん増えていく

いまはまだ手で漢字が書けないとちょっと恥ずかしいかもしれないけれど、だんだん「まあ、そういう人もいるよね」という感じになってきています。それがもっとラディカルになって、あらゆることが「知らなくて当然」になる未来はある程度あり得ますね

◆電話番号を知らないのが普通のように、これからはどんどん常識も変わってくる。落合氏は「会話の途中で携帯で調べる」という行為も少しずつ受け入れられるようになってきたという。会話の途中で、「携帯を見ているのは怪しからん、マナーがなっていない」と息まいていたのもあと何年かすると様変わりするかもしれない。

また、文章入力もキーボードではなく、音声入力が普通になってきた、という。そして、音声入力した文章をチャットGPTで校正してもらう。

また、スマホで地図を見ながら歩くのも昨今では当たり前の風景だ。危険だから、歩きスマホはいけない、という考えも変わってきた。

時代がどんどん変わり、今までの常識がどんどん変わってくる。

頭を柔らかくして、常に新たなことを学び続けたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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