どんな嵐もいつかは終わる
今日のおすすめの一冊は、高田明和氏の『一瞬で不安をしずめる 名言の知恵』(成美堂出版)です。その中から「どっちにしたって批判される」という題でブログを書きました。
本書の中に「どんな嵐もいつかは終わる」という心に響く言葉がありました。
『どんなに荒れ狂う嵐の日にも時間はたつのだ。』(英国の劇作家シェークスピア)
時間は不思議です。コロナ禍があろうと、震災や豪雨、戦争や不況があろうと、時は起きていることに見向きもせず、同じように過ぎていきます。時が止まってしまい、 破壊が続くということはありません。
一年後、十年後はあるのです。 私は最近、時間は出来事の横を走る列車で、自分は列車の乗客でもあると感じてい ます。私は列車に運ばれながら、過去を毎日見てきました。明日も明後日も見ます。 生きていれば、十年後、二十年後も見るのです。
シェークスピアが悲劇『マクベス』の中で言ったように、どんな嵐もいつかは終わります。大惨事が起きても時間は過ぎ、やがて再起の時が始まるのです。激動の時代や不運続きの時期は、とにかく生き抜くことが大事です。
生きてさえいれば、嵐のあとの世界でまた生きがいを得ることも、栄光を手にすることもできます。 死を選んでは終わりなのです。生きることに集中すればよいと考えています。
親鸞は亡き人を思って悲しんでいる人には、「酒はこれ忘憂(ぼうゆう)の名あり」と言ったそうです。故人の思い出話などしながら、酔いが回って冗談にひとつも出るようになったところで引き上げてこい、これが弔いのありかたなのだ、と言ったそうです。(他力/講談社)
酒には、「忘憂」という別名があります。酒は憂(うれ)いを忘れさせてくれるということです。悲しいことがあったら、ジタバタせず、酒でもゆっくり飲んで、自らのパワーがみなぎってくるのを待つことだということです。
どんな災難も、あるいは人の死さえも、その悲しみは時間が取り去ってくれます。「どんな嵐もいつかは終わる」という言葉を胸に刻みたいと思います。
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