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感激なき人間は生き残れない

今日のおすすめの一冊は、行徳哲男師の『感奮語録』(致知出版社)です。その中から「燃えることが生きること」という題でブログを書きました。

本書の中に「感激なき人間は生き残れない」という心に響く文章がありました。

理性や知性を磨き過ぎることは命をすり減らすことと等しい。人間の衰退は感性の磨耗(まもう)から始まる。理性が強すぎると自由を止める。笑いを抑え、自分自身をがんじがらめにしてしまう。

理性は体裁(ていさい)を作り出す。しかし自然を遠のけてしまう。感性は嘘いつわりで固めることができない。感動なき民族は滅びる。感激なき人間は二十一世紀に生き残ることはできない。

感性が磨耗している人は、暴発しやすい。現代の無差別殺人犯の「誰でもよかった」とうそぶく連中がそれだ。感性が磨(す)り減ると、能面のように表情がなくなる。笑いや、怒り、哀愁や、悲しみを出すことができず、心の奥底にためる。

怒りや、悲しみをため込んでいる人は、それが自分でも制御できないほど一杯になってくると、突如として爆発することがある。普段、おとなしい人が、なんであんな大それた犯罪をおかしたのかと。

満杯になった怒りが暴発するきっかけは、なんでもいい。テレビで、チャンネル争いをして、それで殺人を犯してしまった、等々。いわゆる、「キレる」という状態だ。

学校で、暗記の勉強や、理性や知性一辺倒の教育をしてくると、自由がなくなりがんじがらめとなる。たくさんの選択肢があるのに選べず、自分の殻(から)を破れない。

感性をもっと引き出すには…格好をつけず、自分をさらけ出すこと。人の喜ぶことをすること。時に、子どもになって遊ぶこと。大笑いを日に何回かすること。感動して涙を流すこと。どんなことにもハッとして感激すること。

感動なき民族は滅びる。そして、感激なき人間は生き残れない。ギズギスした世の中…我々は、もっと感性を大切にしたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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