見出し画像

一言よく人を生かす

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『心に響く言葉』(致知出版社)です。その中から「変わり続けることこそ真理」という題でブログを書きました。

本書の中に「一言よく人を生かす」という心に響く一文がありました。

安岡正篤先生に「伝家宝」と題する一文があります。ある人に家訓をと頼まれて、先生が自ら著したものです。その最後の文章を先生はこう記されています。

「永久の計は一念の微にあり。」

人生も結局は一念の微、微(かす)かな一念によって決まるということです。どういう一念を積み重ねているか、それが人生の結果になって現れてくるということです。 まさに至言です。 

一念を形成する根幹は言葉です。 いいかえれば、その人の内的言語が運命を創っていくといってもいいと思います。 一言よく人を生かし、一言よく運命を導くのです。 そのためにも、私たちは常日頃から、良師、良友、良書、良語を求め、 学んでいきたいものです。

本書の表紙に「一言よく人を生かし 一言よく運命を導く」という言葉がある。たった一つの言葉が人を生かすこともあれば、殺すこともある。また、一言で運命が変わることもある、ということだ。

「一念の微」とは、ほんのちょっとした「心掛け」や「考え方」で、人生は大きく変わるということ。まさに二宮尊徳翁の言葉「積小為大(せきしょういだい)」と同じ。小さなことをないがしろにせず、それを積み重ねていけば、やがてそれが大きなことになる、ということ。

小さなことをおろそかにしないこと、そしてそれを継続することが大事だ。その元にあるのが「言葉」。言葉の使い方を大事にすることだ。

「愛語よく廻天の力あり」という道元禅師の言葉があるが、愛語とは、愛ある言葉であり、それは、「人を元気づける言葉」「やる気にさせる言葉」「ほっとする言葉」「思いやりある言葉」だ。その愛語が天地をひっくり返すような力がある、と道元禅師は言っている。

言葉を大切にする人でありたい。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?