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他人とは違うことに挑める人間は生き残る

今日のおすすめの一冊は、川村秀憲(ひでのり)氏の『10年後のハローワーク』(アスコム)です。その中から「AIが日本の追い風になる」という題でブログを書きました。

本書の中に「他人とは違うことに挑(いど)める人間は生き残る」という心に響く文章がありました。

他人が動画(YouTube)を見て評価してくれるのは、その動画にはほかでは見られないおもしろさや新鮮さ、情報の新しさ、芸術性などの価値があるからでしょう。

これを一般的に言い換えると、「他人とは違うことに挑(いど)める人間」「ほかの人がしていない仕事ができる人間」が残っていく、というまとめ方ができるのではないでしょうか。芸術はその典型です。

お笑い芸人・マシンガンズの滝沢秀一さんは、ゴミ収集の仕事をしながらさまざまなことを観察し、考え、情報発信まで行っています。その内容が興味深く、おそらく本人もおもしろいと感じているからこそ、継続してメディアに取り上げられ、ご本人の仕事にもプラスになっているようにうかがえます。

みんながあまり魅力を感じていないことのなかからおもしろ情報や有意義な話しを引き上げることには、ほかにない価値、人と違う魅力があります。そして、滝沢さん自身がそれを心から楽しんでいるからこそ、深堀ができて、差別化の境地に達しているのではないでしょうか。

一般化すると、「こんなことしているの、世界でお前くらいだよ!」と言われるような仕事は、決してAIには浸食されないでしょう。ビジネスの話に置き換えれば、いわゆる、「ロングテール」が残りやすいと言えるわけです。なぜならニーズも供給も少なく、そのうえ特異性があるため、簡単にAIが入り込めず、また入り込んだところでメリットが大きくないからです。

こうして考えてみると、AI時代に生き残るのは、「独自の価値観を持ち、自分のこだわりが強く、最後まで自分の選択を人任せにしない人」とまとめられそうです。

人と同じことで優劣を争わず、誰もしていないことをする。それらすべての決定を、自分自身の責任で行う。

スキルというより、こうしたマインドが大切になってくるのではないでしょうか。私たちに大谷選手や藤井八冠のような才能はないとしても、自分の興味・関心が高く、ライバルがいないジャンルを探していけばいいわけです。

これも結局、YouTuberで考えるとわかりやすくなります。すでに大きな人気を集めているYouTuberと同じことをしても大成功しにくいのに対して、誰もやっていない内容を探し当てた人は成功しやすいですし、また、たとえ視聴者の広がりが少なくても、安定した人気を得ることができるでしょう。

◆投資の格言「人の行く裏に道あり、花の山」の通り、人がやらないことに挑戦する人は、生き残れる。ニッチな道を選べる人だ。隙間産業であり、大企業の参入しない小さいマーケットのこと。

◆また、「経営者マインド」の人は生き残れる、と川村氏はいう。自己決定し、新たなことに常にチャレンジし、他責にせず、結果責任を取れる人だ。当事者意識の高い人でもある。逆にいうなら、言われた通りの仕事しかしないで、自分では考えず、アイデアも出さず、常に受け身の姿勢で、他人依存体質の人は生き残れない。当事者意識の低い人だ。

「他人とは違うことに挑める人間は生き残る」

AI時代に生き残れる資質を身につけたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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