見出し画像

情報のギブをしよう

今日のおすすめの一冊は、尾原和啓(かずひろ)氏の『激変する世界で君だけの未来をつくる4つのルール』(大和書房)です。その中から「これからの社会を生き抜くための新しいルール」という題でブログを書きました。

本書の中に、「情報のギブをしよう」についてという心に響く文章がありました。

ギブするものは金品に限りません。中でも、いちばん簡単にできて、みなさんが今すぐにはじめられるギブがあります。それが「情報のギブ」です。

情報と呼ばれるものは、その内容によって4つの段階に分けられます。下からデータ、インフォメーション、ナレッジ(知識)、ウィズダム(知恵)。ちょっと複雑に見えますが、ここで大事なのはデータとインフォメーションのちがいだけ。

データというのは、簡単に言えば素材のようなものです。個別の事実だったり、数字だったり、記号だったり。実はこうしたものは「情報」とは言えません。これだけでは、相手にとってなんの意味もなさないものだからです。

たとえるなら、大きな倉庫の床に、何万冊もの本が乱雑に散らばった状態。知りたい情報をパッと得ることができない、とても使い勝手の悪い知の倉庫です。

一方でインフォメーションというのは、整理整頓されたり、組み立てられたり、カテゴライズされたりして、受け手にとって使い勝手が良いように計算されたもの。これが「情報」です。

たとえるなら、本がカテゴリーや出版社ごとに分類され、著者の名前順で並べられた本屋さんです。お客さんにとって必要な本(情報)が簡単に見つかる便利な場所だと思います。

では、データではなくインフォメーションをギブするには、具体的にどうすればいいのでしょうか。それは「線を引くこと」です。教科書の大事なところに蛍光ペンで線を引くように、ギブする相手にとって大事だと思うところに印をつける。

つまり、データの中で「相手が着眼すべきところはどこか」がわかるようになると、データはインフォメーションに昇格します。「相手にとって」という文脈でデータをセレクトすることで、インフォメーションのギブができるのです。

たとえば、本を一冊、ポンと相手に渡して、「この本面白かったよ」と言っても、相手はその本をそんなに読みたいとは思わない。それはただデータを渡したと同じことだからだ。その本の中で一番感動した言葉やフレーズ、文章なりひとこと添えれば、相手もその本に関心が向くようになる。それがインフォメーション。

情報は編集すればその人独自のオリジナルな価値となるが、ただ右から左に丸ごと紹介しただけでは、単なるデータの仲介になってしまう。

オリジナルな独自の情報をもっとギブしたい。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?