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その分野は素人ですから

今日のおすすめの一冊は、植西聰(あきら)氏の『人生を変えるすごい出会いの法則』(青春新書)です。その中から「人から教えてもらう」という題でブログを書きました。

本書の中に「その分野は素人ですから」という心に響く文章がありました。

日本ではじめてノーベル賞を受賞したのは、物理学者の湯川秀樹です。彼のログセは、 「その分野は、私は素人なので、教えてもらえませんか」というものでした。 

もちろん物理学の分野では、湯川は広く深い知識をもっていました。 しかし、それ以外では、自分よりも知識や経験がある人がたくさんいました。 そこで、物理学以外の分野に携わる人と会ったら、相手に「その分野は、私は素人なので、教えてもらえませんか」と言って、話をよく聞いていたのです。 

それだけ彼は好奇心旺盛であり、「会う人、みな我が師」という精神の持ち主だっ たのでしょう。 そのように、彼はとても謙虚な気持ちの持ち主でした。 ノーベル賞を受賞するほど頭がいいにもかかわらず、湯川は、自分の知らないこと、 経験していないことに関しては、人から教わる気持ちを忘れませんでした。 

そのような謙虚さを忘れなかったからこそ、彼は亡くなるまで人間的に成長しつづけたのです。 その結果、ノーベル賞受賞の事実のみならず、「人格者」として多くの人から尊敬されました。

◆テレビに出ている評論家が自分の専門外のことなのに、滔々(とうとう)と自分の意見を言っていることがある。スポーツのコメンテーターが経済について論じたり、政治の専門家が経営について論じたりすることだ。

宮本武蔵等の小説で有名な吉川英治氏は「われ以外、皆わが師」と言った。出会った人はすべて、自分の足らざるところを教えてくれる先生である、ということだ。それは自分の好きな人ばかりではない、自分を批判したり、怒ったりする人も皆先生である、と。

湯川秀樹氏の言葉…

「その分野は、私は素人なので、教えてもらえませんか」という言葉を胸に刻みたい。

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