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ストレスにも運動が有効


今日のおすすめの一冊は、アンダース・ハンセン氏の『一流の頭脳』(サンマーク出版)です。その中から「脳のアップグレードは実現可能」という題でブログを書きました。

本書の中に「ストレスにも運動が有効」という興味深い一節がありました。

今スウェーデンでは、病気休暇の最も多い理由がストレスだ。それはスウェーデン人にかぎらない。アメリカ心理学会によれば、アメリカ国内の成人の72%が重いストレスをたびたび経験し、そのために42%が不眠に悩まされているという。そして、その大半の人は、投薬やセラピーがストレスによる疾患の二大治療法であることを知っている。
だが、最も効果があると思われる治療法がこの本のテーマ、つまり「運動」であることを、 多くの人が知らないのだ。ストレスによる疾患の治療と予防には、運動が目覚ましい効果をもたらすことが、研究によって立証されている。
ストレスや不安から逃れるには、具体的には何をすれば最も効果があるのだろうか。 じつのところ、研究で裏づける具体的な運動量や時間を示した絶対的なプログラムというものはまだ存在しない。
運動の効果は人によって幅がある。体系的な比較調査が実施されていないのはそのためだ。 万人に効く究極のプログラムはないものの、科学的な研究にもとづいた目安をここに挙げておく。
まずはランニングやスイミングなどの有酸素運動をお勧めしたい。ストレスの緩和が目的なら、筋力トレーニングよりも有酸素運動のトレーニングのほうが効果がある。少なくとも20分は続けてみよう。もし体力に余裕があれば、30~40分続けよう。 それを習慣にしよう。長く続ければ、さらなる結果が期待できる。
海馬と前頭葉、つまり脳内のブレーキペダルが強化されるには少し時間を要する。 また、週に少なくとも2、3回は心拍数が大幅に増えるような運動をしよう。たとえ動悸が激しくなっても、脳はそれが恐怖から来るものではなく、プラスの変化をもたらすものであることを学習する。
深刻な不安障害やパニック発作の症状がある場合は、とくに効果があることを強調しておきたい。 もし何らかの理由で心拍数を増やせない、あるいは増やしたくないのであれば、ただ散歩に出かけるだけでもよい。より活発に身体を動かしたときほどではないにしても、ストレス を抑える効果は望める。

運動することは「老化防止」「脳の活性化」「創造力強化」だけでなく、「ストレス」にも有効とは、びっくりします。頭だけを磨いてもダメだということですね。まさに道元禅師のいう「身心(しんじん)一如」です。

まさに、身体と心は密接につながっているということです。

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