今日のおすすめの一冊は、和田秀樹氏の『感情的にならない本 不機嫌な人は幼稚に見える』(PHP文庫)です。その中から「感情は放っておく」という題でブログを書きました。
本書の中に「曖昧(あいまい)さ耐性」という心に響く文章がありました。
◆「大人になるということは、あいまいさを受け入れる能力を持つということである」(フロイト・精神分析学者)
社会があいまいさを受け入れなくなったとき、それは寛容性がなくなったということであり、社会が幼児化しているということ。まさに昨今の、SNSでの匿名の暴言や悪意あるひどい投稿などがそれだ。トゲの多い門松を何度もくぐり、酸いも甘いもかみわけた大人は、あいまいさや多様性を受け入れることができる。
右か左かではなく、右も左も。右の道を行っても、左の道を行っても、いつか同じところにたどり着くかもしれない。正しいか正しくないかを追求し、正しさを押しつける人は窮屈で、重苦しい。
あいまいさには、余白があり、余裕がある。あいまいさを受け入れられる大人でありたい。
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