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好奇心が運を引き寄せる

今日のおすすめの一冊は、ライアン・バビノー&ジョン・クランボルツ氏の『一歩を踏み出せば昨日と違う自分になれる!』(日本文芸社)です。その中から「まずは早いとこ失敗しよう」という題でブログを書きました。

本書の中に「好奇心」についてこんな素敵な文章がありました。

《好奇心が「型にはまった教育」で損なわれないとすれば、それは奇跡である(アルベルト・アインシュタイン)》子どもは、新しいことにチャレンジするのが大好きです。彼らは、実際に触れたり突いたりして疑問を持ち、それを確かめようと実験して自分の世界を広げていきます。子どもは何かに興味を持ったとき、自分にもできそうか、自分のためになりそうか、もしくは将来の仕事に役立ちそうかを見極めるために立ち止まったりしません。ただ、チャレンジするのみです。
ところが成長するにつれて、子どもたちはただ遊んだり冒険したりする時間が減り、代わりに何をすべきかを考えるのに時間を費やすようになります。学校に行けば、重要なのは正しい答えを導き出し、賢く振る舞うことだと教えられ、その結果、自分が得意でないかもしれないことを避けて通るようになります。
一旦はじめたことを最後までやり通せない人は意気地なしだと言われるので、あまりたくさんのことに手を出してはいけないと思うようになります。親の中には良かれと思って、美術、音楽、文学などの実用的でない教科から子どもを遠ざけてしまう人もいるので、その結果、子どもたちは確実に将来の仕事に結びつく活動以外には手を出さなくなります。
そんなふうに子どもの頃教え込まれてしまえば、大人の多くが自分の好奇心を信じていいか分からなくなってしまうのも無理はありません。新しいことにチャレンジするとき、大人たちは「これは自分の時間を使ってわざわざすべきこと?やって何かメリットはある?本当に私らしいことで、私が望んでいること?うまくやれそうなこと?」と自問自答します。
多くの人が、自分の好奇心を疑い、情熱を追い求めないよう自分に嘘をつくのが習慣になっています。そのような人は、全力で打ち込んだり長期的計画を立てないことにはチャレンジできない、という迷信の犠牲者です。しかし現実を見れば、人生はもっと複雑で、世界は刻一刻と変化し人もまた様々に変化するので、どんなに確実に思えることでもこの先どうなるかを予測するのはほぼ不可能です。
ただひとつ確実なのは、自分の好奇心をくすぐられることを追求して行けば、貴方の人生はもっとワクワクする豊かなものになる、ということです。言うまでもなく、人生には限りがあります。すべてにチャレンジすることはできませんが、あなたにはそのいくつかの可能性を探るチャンスがあるのです。

大人になるにしたがって、「好奇心」はだんだん薄れてきます。「そんなことやって何になるの?」「そんな一銭にもならないことやって、もっと儲かること考えたら」「それ、時間の無駄じゃない」「よくそんなことやってるヒマあるよね」などなど、好奇心を無くすようなことを子どもの頃からずっと言われ続けているからです。

そしていつしか、まわりの人や子どもに、同じことを言っている自分に気づきます。偶然は運を引き寄せるといいます。思ってもみなかったよき偶然を引き寄せるには、「好奇心」の力を使うしかありません。子どもの頃の好奇心を、今、再びよみがえらせたいものです。

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