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人が怠惰になるわけ

今日のおすすめの一冊は、田中真澄氏の『生きる力がわいてくる生活習慣塾』(ぱるす出版)です。その中から「怠惰な人は敵をつくる」という題でブログを書きました。

本書の中に「人が怠惰になるわけ」という心に響く文章がありました。

《危機感をなくし、おごりが出てくると、人は怠惰になっていく》
官公庁や大企業に長く勤務し、出入りの下請け業者にちやほやされた経験の持ち主は、 気づかないうちに、周りの人におごりを感じさせる人間になっていく傾向があります。 そのうえ、戦後の東大を頂点とする画一的な学校序列にならされた戦後世代の人たちは、 官公庁や大企業のような大組織に勤務する人を、社会的に上位に位置づける思考習慣が身についています。
そして組織を離れて起業家として創造的な人生に挑戦し、必死に生きている人を異端者のように見る意識が濃厚です。もちろん彼らはそうした起業家を尊敬し、その活躍を称賛する気持ちは毛頭持っていません。こうした意識もおごりの一種と言えるでしょう。
私も起業家の一人ですし、大企業の人たちと仕事で接する機会も多いだけに、大組織から一歩も出ようとしない人たちの意識が、確かにそのようであることを感じてきました。さらに言えることは、大企業の庇護の下にあぐらをかいている人は、起業家に比べると、 生きていくことへの危機感がないために、どうしても勤勉な習慣から遠ざかり、組織の中で要領よく生きることに長け、本人は気づかないうちに怠惰になっていく傾向があります。
私のように大企業のサラリーマンとして二〇年、独立してオーナーとして二五年を過ご した経験の持ち主からは、自らの力で独立を果たしたオーナーの人たちのほうが、サラリ ーマンよりも圧倒的に勤勉であり謙虚であると、はっきり証言できます。
今、イエローハットの相談役鍵山秀三郎氏は「全国掃除に学ぶ会」の元会長でもあります。 その鍵山氏は次のように語っています。
『今日まで私はなんの能力もなしできましたけれども、自分で間違いなくこれだけは自信を持ってこれを守ってきました、ということがいくつかあるのです。その中の一つに骨惜しみをしないということがあります。こんなことをしたらつまらないとか、こんなこと をしたのにこれぽっちしか得るものがなかったとか、そういう考えで自分の労力を惜しん だことはありません』(『鍵山秀三郎語録』致知出版社)
「この鍵山氏の生き方こそ、勤勉に生きる見本です。鍵山氏を慕う人が全国的に大勢存在 するのは、氏の勤勉に生き続けてきた人生に大きな魅力を感じるからだと思います。

糸井重里さんは「とにかく骨惜しみしないものがうまくいく」と言っています。骨惜しみしなければ、会社の経営も、誰かに好かれることも、みんな叶う、と。骨惜しみとは苦労するのを嫌がって、怠けることです。苦労せずに、果実だけを取ろうとする考え方です。

女性(男性にも)にモテる人はマメな人です。怠惰になれてしまうと、マメさが消えてしまうということですね。

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