幸せになる秘訣
今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな修養論 2』(致知出版社)です。その中から「二宮尊徳の四つの教え」という題でブログを書きました。
本書の中に「幸せになる秘訣」という心に響く文章がありました。
◆「汝(なんじ)自身を知れ」 デルフォイの神殿に刻まれていたといわれる有名な格言だ。
神と比べれば人間の知恵など取るに足らない、自分の無知や無力さを知ることが、すべての出発点になるとして、 ソクラテスはこの言葉を好んで使ったといわれている。
知っているようで、一番知らないのが自分のこと。 自分の力で生きているように思っているが、実は多くの力によって生かされていたことに気づかない。
そもそも、両親がいなかったらこの世に生まれることもできないし、多くの不思議なご縁によって今がある。 たとえば、ジグソーパズルのように、たった一つのかけら(ピース)が欠けただけでも、今の自分はない。
人は、メーテルリンクの童話「青い鳥」のように、幸せの青い鳥を探しに遠い旅に出る。 しかし、くたくたになって家まで帰ってくると、結局は、幸せの青い鳥は家にいた、という話だ。
それを禅語では、「明珠在掌(めいじゅたなごころにあり)」という。 大切な宝はすでにあなたの手の上にある。 どこかに探しに行かなくても自分が持っている、ということ。
だからこそ、もうすでにある、目の前の一つ事に命をかける。 どこか遠くに幸せの秘訣があるわけではないからだ。 そして、それを本気でやる。 オリンポスの神々が隠したという「幸せになる秘訣」を見つけ出したい。
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