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幸せになる秘訣

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな修養論 2』(致知出版社)です。その中から「二宮尊徳の四つの教え」という題でブログを書きました。

本書の中に「幸せになる秘訣」という心に響く文章がありました。

昔、ある人にこういう話を聞いた。 オリンポスの神々が集まり、「幸せになる秘訣をどこに隠したら、人間がそれを見つけた時にもっとも感謝するか」を話し合った。

 「高い山の上がいい」「いや、深い海の底だ」「それよりも地中深く埋めるのがいい」と議論百出。 すると、一人の神が「人間の心の奥深いところに隠すのが一番だ」と言い、全員がその意見に賛成した、という話である。 

幸せの秘訣は人間の心の奥深くにある。 自分の花を咲かせる秘訣は心の中にある、ということである。 だが、心の奥深く隠されているが故に、秘訣に気づかぬままに人生を終える人も少なくない。 どうすればその秘訣に気づき、自分の花を咲かせることができるのか。 

まず、自らの命に目覚めること。 自分がここにいるのは両親がいたからであり、その両親にもそれぞれ両親があり、それが連綿と続いて、いま自分はここにいる。 どこかで組み合わせが変わっていたら、あるいは途絶えていたら、自分はここにはいない。 自分の命は自分のものではない。 すべては与えられたものだ。 その自覚こそ、自分の花を咲かせる土壌になる。 

次に大事なのは「一つ事」を見つけること。 この一事をもって人生に立っていく。 あるいはいま携わっている仕事をもって自分の一つ事にする。 そう決意することである。 

第三に大事なのは、その一つ事に本気になること。 

本気になると/世界が変わってくる/自分が変わってくる/変わってこなかったら/まだ本気になってない証拠だ。 /本気な恋/本気な仕事/ああ 人間一度 こいつを つかまんことには(坂村真民) 

「汝(なんじ)自身を知れ」 デルフォイの神殿に刻まれていたといわれる有名な格言だ。 

神と比べれば人間の知恵など取るに足らない、自分の無知や無力さを知ることが、すべての出発点になるとして、 ソクラテスはこの言葉を好んで使ったといわれている。 

知っているようで、一番知らないのが自分のこと。 自分の力で生きているように思っているが、実は多くの力によって生かされていたことに気づかない。 

そもそも、両親がいなかったらこの世に生まれることもできないし、多くの不思議なご縁によって今がある。 たとえば、ジグソーパズルのように、たった一つのかけら(ピース)が欠けただけでも、今の自分はない。 

人は、メーテルリンクの童話「青い鳥」のように、幸せの青い鳥を探しに遠い旅に出る。 しかし、くたくたになって家まで帰ってくると、結局は、幸せの青い鳥は家にいた、という話だ。 

それを禅語では、「明珠在掌(めいじゅたなごころにあり)」という。 大切な宝はすでにあなたの手の上にある。 どこかに探しに行かなくても自分が持っている、ということ。 

だからこそ、もうすでにある、目の前の一つ事に命をかける。 どこか遠くに幸せの秘訣があるわけではないからだ。 そして、それを本気でやる。 オリンポスの神々が隠したという「幸せになる秘訣」を見つけ出したい。

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