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「ゆっくり」話すとパフォーマンスが上がる

今日のおすすめの一冊は、小林弘幸氏の『人生で一番役に立つ「言い方」』(幻冬舎文庫)です。その中から「怒ると、相手も自分も自律神経が乱れる」という題でブログを書きました。

本書の中に『「ゆっくり」話すとパフォーマンスが上がる』という興味深い文章がありました。

まず、最も大切なポイントは、ゆっくり話すということです。ゆっくり話すということは、しっかり呼吸をしながら話ができるということです。昔から、呼吸が健康と関わっていることはよく知られており、昨今も、さまざまな呼吸法が流行しています。
しかし、なぜ呼吸が健康につながるのか、医学的には説明できていませんでした。ところが近年、それを証明できる機械が開発されたのです。その機械は、末梢血管の血流量を数字で表示できる画期的なものです。
そして、この機械を使って、呼吸を止めた際、末梢神経の血流量がどうなっているかを調べたところ、瞬時に血液が流れにくくなっていることが判明しました。つまり、呼吸が浅くなると血流が悪くなり、反対に呼吸が深くなると血流がよくなるのです。
「ゆっくり話し、呼吸が深くなることによって、良質な血液を体のすみずみまで行きわたらせることができます。その結果、脳や筋肉の細胞一つひとつまで酸素と栄養が供給されるので、頭と体がいきいきとよみがえり、パフォーマンスが上がります。
反対に、早口な言い方では、呼吸を深くすることができません。浅く速い呼吸は、交感神経の働きを高めます。瞬間的には、やる気を上げることはできますが、それが長く続くと血管が収縮し、血流が悪くなり、パフォーマンスが下がってしまいます。
そのうえ、話を聞いている相手の副交感神経まで下げてしまうのです。あなたが早口でまくしたてると、チーム全員のパフォーマンスを下げることになるのです。それはチームの一員であるあなたにとっても、デメリットでしかありません。

昔から、長生きを目指すなら、「長い息」すなわち「長息」が必要だといいます。背筋を伸ばし、腹式呼吸で長い息をします。吸う息ではなく、吐く息を中心にする禅の呼吸法と同じです。

あせっていたり、落ち着かないときは呼吸が浅くなっています。意図的にゆっくり話たり、腹式呼吸の長い息を時々することにより、日頃のパフォーマンスを上げていきたいと思います。

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