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茹でガエル現象のエビデンスは?

今日のおすすめの一冊は、遠藤功氏の『コロナ後に生き残る会社 食える仕事 稼げる働き方』(東洋経済)です。その中から、「真面目な茹でガエルになっていないか」という題でブログを書きました。

「茹でガエル理論」あるいは「ゆでガエル現象」と呼ばれる話は、経営や組織の理論としては有名です。その理論とは、カエルを熱湯に入れるとびっくりしてすぐに飛び出します。しかし、水の中にカエルを入れ、徐々に温めていくと、カエルはその温度変化に気づかず、お湯から抜け出せなくなり、やがて茹(ゆだ)って死んでしまう、という話です。

つまり、経営も組織でも環境の変化に対応するのがいかに大切か、という警句として用いらえてきました。ですが、実はこの話には、根拠は全くないそうです。エビデンスは無し。実際、水の中にカエルを入れ、それを徐々に温めると、最初のうちはすごく活発に動きますが、そのうち熱くなると、耐えられなくなる直前に飛び出すそうです。

カエルは変化に敏感だけど、それに引き換え人間は、環境の変化には鈍いということなんでしょうね。エビデンスはないにしても、たとえ話としては非常によく分かる話です。我々人間は、徐々に変化していくものに対しては、センサーが働きにくく、変化に気づかないまま時が過ぎてしまいます。何年か経ったあと、ああ、あれはそういうことだったんだ、というような事がしばしば起きます。

「茹でガエル」にならないため、大事なことは変化に対する感度を磨くことなんだと思います。そのために必要なのが「好奇心」。特に、新しいモノやコトに関する好奇心がなくなったとき、変化に対する感度が鈍ります。「新しい」ということは大事なキーワードです。

「新しい」に興味や関心がなくなったとき、人は後退がはじまります。つまり、「変えたくない」「このままでいたい」という現状を維持したい気持ちが支配したときです。それは年を重ねれば重ねるほど生じる感情でもあります。

しかし、反対に、「新しい」に興味や関心が向いた時点で、何かを「変える」という意欲が生まれます。そして、新しいことに常に挑戦している人には、魅力があります。そこには年齢は関係ありません。

ウォルト・ディズニーのこんな言葉があります。
僕たちは前進を続け、新しい扉を開き、新たなことを成し遂げていく。なぜなら、好奇心が旺盛だからだ。好奇心があれば、いつだって新たな道に導かれるんだ。

常に旺盛な好奇心を持って、新しいことに挑戦し続ける人って、絶対に「茹でガエル」にならないですものね。

今日のブログはこちら☟
https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12617431845.html

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