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人に与えるということ

今日のおすすめの一冊は、キム・キャメロン氏の『困難な組織を動かす人はどこが違うのか?』(日本経済新聞出版)です。その中から「社員は会社ではなく、上司から去る」という題でブログを書きました。

本日のひと言は、キム・キャメロン氏の…

《ポジティブな人間関係が、心理、感情、身体の健康に有利に働くのは確かだ。だが、研究で明らかになったのは、それらの有利な働きが、他者に貢献することで生じるということだ。》(困難な組織を動かす人はどこが違うのか?/日本経済新聞出版)

ある研究では、夫を亡くした女性のうち、人の役に立つような活動を続けていた人たちは6ヵ月後には抑うつ状態から脱していたといいます。しかし、単に周囲からの支援を受けるだけの未亡人は、はるかに重い抑うつ状態が長く続いたそうです。

いかに、人に与えることが、自分の心身にも影響するかということです。受け身の姿勢で、人から助けてもらっているだけでは、自らのパワーは回復しないのです。自ら動くという、人に与えることによって、逆に自分にエネルギーがたまってくるのです。

組織の人間関係をよくしようと思うなら、上司が進んで、与えること、すなわち、部下より先に、「挨拶する」「感謝する」「ゆるす」「思いやる」という行為が大切だということです。

「欲しい、欲しい」と自分の得ばかりを先に考える人は、いつかまわりが離れていきます。もらってばかりいて、相手に与えることをしないからです。情報だけでなく、人や物件を紹介して欲しい、という自分の利だけを考えているからでもあります。

与えるという利他の行為は心身だけでなく、人間関係も良くするということです。

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