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語彙力を高めること

今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の『本当に頭のいい人がやっている思考習慣100』(宝島社新書)です。その中から「コスモスとカオス」という題でブログを書きました。

本書の中に「語彙力を高めること」という心に響く文章がありました。

頭がいいということは、広い視野で物事が見られるということです。 広い視野をもつために私がおすすめしているのは、日本語の語彙力を高めることで す。自身の日本語の語彙が増えていくと、それだけ世界の把握のしかたが緻密になっていきます。 

たとえば、文豪の作品を読むと、「なんて言葉が豊富なのだろう」と感じます。 同じことを言うのにこのような表現もあるのかと感動します。 みなさんも、幸田露伴の 「五重塔」を読むと、これが同じ日本人の作品なのかと絶句することでしょう。 

実際、私はこの本を読んで、感動のあまり、音読できるようにすべての漢字にふりがなを振って本を出版してしまったほどです。

もちろん、文学作品である必要はありません。あくまで、日本語の語彙の豊富さに驚く経験が大事なのです。 また、漢字やひらがなだけでなく、カタカナ語 (外来語)でも世界は広がります。カタカナ語辞典や外来語辞典をめくってみてください。

眺めているうちに、「ベンチ マークってそういう意味なんだ」「リスクヘッジってそういうことか」というふうに、 いろいろな言葉の意味がわかってきます。 言葉の意味がわかってくると、今度は自分でも使いたくなってくるはずです。

そのようなときはすぐに使ってみてください。使っているうちに、それが自分の中に浸透し、新しい認識がつくられていきます。すると、世界の見え方も変わります。つまり、 言葉がひとつ増えるたびに、視野もどんどん広がっていくのです。 

パワハラやセクハラといった社会問題も、「ハラスメント」という言葉が世間に浸透したことによって現在のように問題視されるようになりました。語彙を増やすと、物事について考えるための広い視野がもてるようになるのです。 

《日本語の語彙力を高めて視野を広くする・・・語彙が増えれば世界が広がる》

◆齋藤孝氏はこう語る。「日本語の90%を理解するために必要な語彙数は、およそ1万語と言われています。ところが、諸外国を見てみると、ケタが違う。英語は日本語の3分の1にも満たない3000語、スペイン語やフランス語にいたっては2000語足らずで、その言語を90%理解できるのです。つまり、日常のコミュニケーションを円滑に進めたり文章を読んだりするために、私たち日本人はスペイン人の5倍の語彙を持たなくてはならない、ということです」(語彙力こそが教養である /角川新書)

語彙力を増やす一番効率的な方法は活字を読むこと。本だけでなく、インターネットの記事や、新聞、雑誌などの活字媒体。

大事なことはいくら語彙力をふやしても(インプットしても)、それをアウトプットしないと身に付かないということ。何事も実践で使わなければ、それは「畳の上の水練」でしかなくなる。語彙力を増やし、教養を高めたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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