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カエルと柳

今日のおすすめの一冊は、西沢泰生(やすお)氏の『大人の寓話』(王様文庫)です。その中から「相手を笑わせる練習」という題でブログを書きました。

本書の中に「カエルと柳」という心に響く文章がありました。

あるところに、どうしても柳の枝に跳びつきたいカエルがいた。 来る日も来る日も、水面からジャンプするけれど、池に垂れ下がっている柳の枝にもう少しのところでどうしても届かない。

 周りのカエルたちは、「いくら頑張っても届かないものは届かない、どうしてそれがわからないのかね」とバカにしている。 

そんなある日。 それでも、カエルは毎日跳び続けた。 とうとうカエルは柳の枝に飛びつくことができた。高くジャンプできたからではない。柳の枝が伸びて、水面に近づいてくれたのだ。 

その昔、私がまだ社会人になり立ての頃、ある営業のプロフェッショナルから聞いた、たとえ話です。 その営業のプロフェッショナルは、「営業は、毎日のよう にお客様のところに通ってアプローチし続けることが大切。すると、お客様のほうから近づいて買ってくださることがある」とおっしゃっていました。 

タイパ重視の現代の若者が聞いたら、「効率悪いじゃん」と言いそうですね。でも、営業の世界では、結局は、数をこなしている人が圧倒的な営業成績を残すというのが、昔も今も変わらない事実です。

◆坂村真民さんにこんな詩がある。

『鈍刀をいくら磨いても無駄なことだというが、何もそんなことばに耳を借す必要はない。せっせと磨くのだ。刀は光らないかもしれないが、磨く本人が変わってくる。つまり刀がすまぬすまぬと言いながら、磨く本人を光るものにしてくれるのだ』

目から鼻に抜けるような俊敏な人間がすばらしいわけではない。要領の悪い鈍(どん)な人間であっても、愚か者のように、地道な努力を毎日重ねることが大事なのだ。量をこなすことだ。すると、光らない刀であっても、磨く本人が光ってくる。

そして、チャンスの方から手をさしのべてくれる

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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